お子さんが楽しく過ごすために習慣化したい『読書・学習(勉強)・早寝早起き』
習慣とは?
習慣とは、(同じ時間帯に)くり返して行うことを言います。元来、潜在意識の中に刷り込まれた無意識の反応を習慣と言います。
言い換えればその時間にその行為をしないと落ち着かない状態になります。やらないと忘れ物をしているかのような不安な気分の状態です。
習慣を身に付けることによって、いやなことやきらいなことでも無意識にできてしまいます。
無意識とは大げさかもしれませんが、あまり抵抗なくこなすことが出来ます。
習慣化のメリット
目標を達成するために努力することは大切でですが、その目標が高ければ高いほど達成は難しくなります。
しかしその目標を達成するために効果的な方法が、習慣付けることです。
従来、目標達成のための習慣化は、自らが自らのために行う継続行為ですが、今回は、親御さんがお子さんにさせたい習慣を取り上げました。
お子さんの継続を促す
自分で始める習慣化には、強い意志と継続力が求められます。
お子さんの習慣化では、お子さんに継続してもらうために、早い時期から始めるべきと考えます。
また親御さんもいっしょに手本を見せながら継続することで身に付きます。
習慣化すること
大切なことは、何を習慣化するか?ということです。
難しいことや大変なこと、きらいなことを習慣化しましょう。
しかし、お子さんが大好きなゲームやテレビ、漫画、スマホを習慣化することで、使用回数や使用時間を制限できます。
子どもにさせたい習慣
お子さんに身に付けてもらいたい習慣が、『読書』『学習(勉強)』『早寝早起き』です。
この3つの習慣が身に付けば、学生時代も効率的かつ有意義に過ごせます。時間に余裕を持って、本を楽しみ健康的に暮らせます。
読書の習慣
読書を習慣にする入り口は『読み聞かせ』ではないでしょうか。
親のぬくもりを感じながら、優しい声で語りかけられる絵本や図鑑の読み聞かせは、お子さんにとって至福の時です。
読み聞かせ以外にも、一人で読書できるようになれば、好きな時間に本を読めるようになります。
小学校に入学しお友達が出来て、やる事がいっぱい有っても習慣化出来れば、読書は続けられます。
読書のメリット
読書の必要性は誰もが認めるところですが、読書には、語彙力、文章力・想像力、思考力、記憶力、コミュニケーション力、集中力の向上など幅広いメリットがあります。そして優しさも身に付けられます。
一番最初に現れるメリットが、学力の向上です。言葉を覚え、文章の成り立ちを知るお子さんは、国語のみならず、多くの科目の成績を上げることができるでしょう。
コミュニケーション力は、学生時代だけでなく、職場での会話や取引先、社内でのプレゼンテーションなどあらゆる場面で必要となります。
あんなに身体を動かすことの大好きな子供さんでも、お気に入りの図鑑や絵本は、ズ~と眺めたり、読んだりできます。隣で大きな物音がしても読み続けます。これは、集中力のたまものです。
優しさも読書で得られる大きなメリットです。主人公に共感することで、優しさや相手に寄り添う心を身に付けることが出来ます。
読書量を増やす事によって、国語の成績が上がるのは、筆者でも解るが、算数の成績が上がることもわかった。読書により算数の成績アップ程でもないが理科や社会でも成績が上がることもわかった。
「算数」では、読書量が「多」い子どもは偏差値が「+3.5」である一方で、「無」しの子どもは「-1.3」と、4.8ポイントの差が開いており、学力変化に一定の影響を与えていることがわかりました。
ベネッセ教育情報サイトより
学習(勉強)の習慣
簡単に言えば、読書の延長上に学習や勉強があります。小学校へ入学後は宿題が自宅学習です。
学校から帰って来て友達と遊び夕食を食べて、お風呂、睡眠と続く中、何処かで学習(勉強)をしなければなりません。
入学してから学習時間を設けることは、子どもにとって簡単なことではありません。
好きなテレビやマンガ、ゲームに時間を割いて勉強時間を作ることは難しいことです。
そこで帰ってきたら、『最初に宿題を終わらせる』『食事の前までに宿題は終わらせる』など習慣にしましょう。
学習(勉強)の必要性
学習(勉強)の必要性を今さら親御さんに解く必要はありませんが、その必要性をお子さんは、知ってるのでしょうか?
ひょっとすると、『お母さんが、うるさいから』『お父さんに怒られるから』などの答えがかえって来るかもしれません。これでは、勉強に身が入りません。
一度お子さんと話をするのも良いかもしれません。
以前、私は息子に勉強の必要性を問われたことがあります。最初に出てきた言葉が学歴社会でした。
今の日本は、韓国ほどではありませんが、良い高校、良い大学へ進学しなければ・・・・・・とあまり説得力のない答えでした。
お子さんにとっては、『なっとく』できないで、やらされている勉強は辛いですね。納得することで、効率よく勉強できます。
お子さんへの質問
お子さんに勉強の大切さを知ってもらうために、こんな話はいかがでしょうか?お子さんはどのような反応をするでしょうか?
新入社員を雇うとしたら?
もし◯◯ちゃんが、会社の社長さんだとして、社員を雇うとしたら、どんな人を採用する?
◯◯ちゃんの会社、外国にもお店があって、外国の人も働いているんだ。どんな人を雇う?
◯◯ちゃんが病院の先生だったら、どんな人を採用するかな~?
病院って身体のことや病気のこと、薬のことが解っていないと大変だから、色々資格とか免許が必要なんだ。
その資格を採るにしても高校卒業以上だったり、大学卒業でないと受けられないものもあるんだ。
どんな仕事したいのかな~?
サッカー選手いいね!
練習してる?イタリアやスペインで頑張ってほしいけど、◯◯ちゃん外国語話せるようになってね?
幼稚園の先生になりたい?
いいね!先生になるんだ。一生懸命勉強して『先生の試験』に受かってね。
早寝早起き習慣
赤ちゃんの睡眠時間は15時間~20時間1日中寝ている感じです。
成長とともに睡眠時間は徐々に減って、幼児期(3〜5歳)で11〜13時間、学童期(6〜12歳)で10〜11時間といわれています。
学業が始まる7歳位には、早寝早起きの習慣を付けたいものです。
早寝は小さい頃から継続をすればよいので、親御さんが注意していつもの早寝を継続させることが大切です。
早起きは、早寝することで達成できる習慣です。
お子さんの早寝が継続できていれば、問題はありませんが、早寝が出来ないと早起きもできません。日曜日の朝など適当な日を見つけて早起きさせましょう。先ずは『早起き早寝』をさせてみましょう。
そうすることでその夜はスムーズな早寝が出来ます。すると翌日の早起きも出来るようになります。
早寝早起きのメリット
言うまでもなく早く寝ることで良い睡眠が確保できます。お子さんの成長ホルモンが多く分泌される時間帯に熟睡状態に持って行くことが出来ます。
早寝早起きで最初にメリットを感じるのがお母さんです。
毎朝の忙しい時間にお子さんが早起きしてくれることで、『はやく起きて』や『遅刻するよ』など大きな声を出す必要も無くなり朝のイライラも少なくなります。
早寝早起きが身に付けば、家族が一緒に朝食がとれ、話す時間も作れます。勉強方法も夜型学習から朝型学習へ変更することができます。受験で見直されているのが朝型学習方法です。
昨日勉強した内容は眠ることで脳に定着し易くなり、その日の勉強もスイスイと頭に入ってきます。
学力は向上して、親御さんに叱られることも無くなり、自分はやればできる人間だと思うようになれます。これがよく言われている『自己肯定感』の高まりです。
お子さんの夜更かしの問題点
お子さんの夜更かしは、懸念される問題が多くあります。体内リズムが狂うことにより乳児のぐずりや幼児の多動障害を引き起こすことがあります。
また、朝の体調不良による不登校や学力の低下、キレやすい子どもを作ってしまいます。睡眠時間の不足以外にも生活リズムを規則正しくすることがもとめられます。
まとめ
子供に習慣にしてもらいたいことは、『読書』『学習(勉強)』『早寝早起き』です。
この3つを習慣化出来れば、これからの学生生活、就職後の社会生活が楽しく価値あるものとなります。
読書の習慣は『読み聞かせ』からスタートすれば読書の習慣化は比較的簡単にできます。
人間を大きくするのが読書であり、学習・勉強です。この読書、学習を早寝早起きして余裕のある朝に実現してほしい。