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地震による転倒防止

お金をかけなくても段ボール箱を使って家具の転倒防止。

段ボール箱による家具転倒防止を見くびってはいけません。結構強いです。

最近、地震が多発しています。日本の至る所で地震が起きています。しかし東海地方ではここ地震らしい地震は10年起きて居りません。

怖がらせるつもりはありませんが、東海、東南海地震は必ずやってくると専門家も断言しています。揺れてからでは、手遅れです。揺れる前に備えましょう。

令和5年6月2日

ミーちゃん
ミーちゃん
段ボール箱を使って転倒防止って出来るんですか?
ゲンちゃん
ゲンちゃん
はい出来ますよ。お金を掛けなくても出来ます。段ボール箱の高さを合わせたり、中へ物を入れたり、ガムテープで補強することにより転倒防止効果が上がります。
こんな方に読んで頂きたい
  • 段ボールによる転倒防止を考えている方
  • 転倒防止を行いたいが、お金に余裕がない方
  • 突っ張り棒だけに不安を感じている方
  • 段ボール箱の耐震強化を図りたい方

段ボール箱を用いての家具の転倒防止

転倒防止策には、ステー金具、固定ベルトなどのほかに、突っ張り棒や転倒防止板、段ボール箱を利用した方法がありますが、今回は段ボール箱を利用した転倒防止策について説明します。

段ボール製作会社では、家具と天井の隙間に合わせたオーダーメイドで段ボール箱を制作してくれるところがあります。

隙間にピッタリ合った段ボール箱は有効な転倒防止策ですが、特注しなくても、色々な大きさの段ボール箱を組み合わせ、天井との隙間を小さくすることが出来れば、転倒防止は可能となります。

また自分で箱の高さを調整して箱を作り替えればお金はかかりません。引っ越しで使った段ボール箱やスーパーに積んである無料の段ボール箱でも転倒防止はできます。

箱は形が崩れないように、ガムテープで補強し、箱の中に小さな段ボール箱を入れて、ロシアのマトリヨーシカ状態にするか、中央に補強用の箱を入れて固定すれば強度も上がります。

電化製品の箱とその保護用発泡スチロールや箱状の発泡スチロールは強い味方になります。捨てないで活用しましょう。

発泡スチロールの単独使用より箱の中に入れて使用する方が効果的です。段ボール箱は上下からの力に耐えられるように作られていますから、設置時は向きを変えないで設置しましょう。

段ボール箱の補強方法

  • 箱をガムテープで巻いて補強
  • 箱の中に箱を入れて補強
  • 中に発泡スチロール入れて補強
  • 中に緩衝材を入れて補強
  • 上下の箱の間に段ボール紙を敷き詰め補強
  • 箱を繋いで落下防止

箱の上下解放部分のガムテープでの補強はもちろんですが、そのテープに垂直になるようテープを張ることで強さがグーンと上がります。

段ボール箱は面積が大きくなればなるほど中央がへこみやすくなります(弱くなります)。中央に箱や仕切り板を入れて補強しましょう。

箱と天井の隙間を小さくすればするほど、転倒防止効果が上がるので時間に余裕のある方やしっかりとした転倒防止を考えている方は、隙間にあわせて作り替えをお勧めします。

段ボール箱の作り替え方法

  • 箱の作り替えは高さのみに限定すれば、簡単に作れます。
  • 段ボールの厚みを考慮して少し箱を小さく採寸してください。
  • 目的の高さになるようカッターナイフなどで切れ込みを入れます。

蓋の折り目となる部分に定規を入れて折り曲げるための溝を作る(図1)。段ボールの内側をドライバーなどの金具で線状に潰す。

または、軽くカッターで線(切れ込み)を入れても良いですが、しっかりとした切れ込みでは箱が弱くなります。

外側方向に切れ込みを入れないようにしましょう。簡単に折り曲げられますが、箱が弱くなります。箱の真ん中がへこまないように箱や発泡スチロールを入れて、ガムテープなどで補強しましょう。

同じ高さに折り目を作る
  • 箱の高さを決めたら、4隅にカッターナイフなどで予定の箱の高さまで切れ込みを入れる。(図1)
  • 定規を切れ込みに入れて、定規に沿って段ボールの内側を潰すように線を入れる。
  • 天井との隙間より5㎜程度低くすることで仕上がり時にピッタリ出来ます。
箱に折り目を作る
  • 4辺の蓋を正しい高さに合わせ外側に折り曲げます。蓋の部分は、箱より大きくなりますが、内側に折り返しますので切り取らないでください。(図2)
蓋の部分で補強
  • 箱の長辺側を内側に折り込むことにより箱の補強が出来ます。(図3)
  • 隙間に小さな箱や発泡スチロール片を入れることでより箱を強くできます。
  • 高さを調整して余った蓋の部分は内側に折り曲げて入れることで補強にもなります。

 

粘着テープで補強
  • 作成した箱は、ガムテープで補強することで壊れ難くなります。(図4)
  • 作り変えた段ボールを既存の上に設置した画像です。
  • 天井の梁に合わせピッタリと隙間をなくしているので揺れにより飛び出す事もなくなります。
  • 作り変えた段ボール箱を重ね隙間を塞いで転倒防止を補強する。

設置時の注意

  • 家具と天井の隙間は小さくすることが重要です。
  • 箱を重ねて使用する場合、上下の箱の間に段ボール板を置くことで力を分散することが出来るため有効です。
  • 特に多くの箱を使って転倒防止をする場合、段ボール箱どうしの固定が必要です。
  • 箱の落下により避難通路を塞ぐことは避けたいものです。
  • 大きな段ボール箱を使用する場合、箱の中央部は弱いため、補強が必要です。少し小さめの箱を入れたり、発砲スチロールを入れて補強します。
  • 段ボールによる固定は、しっかり設置すると、圧迫感がありますから、壁紙やカーテンなどで目隠しすることをおすすめします。季節によって色や柄を変えれば気分転換になります。
  • 重量のあるもので、10センチメートルや15センチメートル位であれば、木片が使用できます。隙間が大きいと逆効果になりますので、隙間は開けないようにしましょう。隙間を開けると木片が飛び出す恐れがあります。

以前、筆者宅では、冷蔵庫と梁の隙間に木片を使いピッタリの高さに削って、地震でも動かないようにしていました。(冷蔵庫など重たいものは強い固定が必要です)
段ボール箱だけでは心もとない場合は突っ張り棒や転倒防止板と組み合わせて使いましょう。

突っ張り棒と段ボール箱

段ボール箱による転倒対策経験

15年ほど前、単身赴任時に自宅に残る妻と息子のために、転倒防止策を講じたことがあります。災害用突っ張り棒、ステー金具設置、ベルト止め、段ボール箱転倒防止を行いました。

  • 本題である段ボール箱を利用した対策は、次回の引っ越し用段ボール箱の置き場としても使いました。
  • 段ボール箱は、段ボール箱の中に小箱を詰め込み補強し同じ高さの箱をテープ止めして、全体を布地のガムテープで補強しました。
  • 箱の高さを揃えるため、作り直しました。特に段ボール箱の2段重ねの場合、箱どうしをテープ止めしました。

以上のような転倒防止を行い単身赴任期間を3年間過ごしました。弱い転倒防止作では有りましたが、心配を少し減らすことが出来たと思います。

まとめ

  • 段ボール箱の高さは、隙間にピッタリ合わせると効果が大きい。
  • 大きな段ボール箱は真ん中が落ち込むため内部に物を詰めてテープで補強する。
  • 地震の揺れで段ボール箱が飛び出さないよう段ボールどうしや家具にテープで止める。
  • 段ボール箱による固定の場合、他の転倒防止策と組み合わせる。
  • 段ボール箱に圧迫感を感じたらカーテンなどで被う。

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