災害を生き抜く

一家に一台!災害の備えとキャンプ・DIYにポータブル発電機を! 一家に1台は備えましょう。ポータブル発電機。

災害用発電機
ミーちゃん
ミーちゃん
最近大きな台風が来て心配ですね。
ゲンちゃん
ゲンちゃん
そうだね。一級河川が氾濫して大きな被害が出ているけど他人事じゃないよね。この地域にも来る可能性があるから非常用発電機は必要だよね。

災害用に備蓄や配給が難しい電気ですが、ポータブル発電機で作ることが出来ます。

災害は何年間に1度程度であるため、災害用だけに購入するのはもったいない。キャンプや日曜大工(DIY)にも使いましょう。

地震や台風が多い日本、今日令和5年6月2日は、台風2号が日本近郊を通過、線状降水帯が発生して大雨を降らせ大きな被害が起こりましたが、この災害は予兆にすぎません。また、地震も増えてきております。令和5年6月2日

『備えあれば憂いなし』の諺のごとく地震や大雨洪水には、発電機の備えをしましょう。

こんな方に読んで頂きたい。
  • 災害時の生活に不安を感じている方
  • 災害時には電気の供給が一番必要だと考える方
  • 健康に不安があり災害時でも普通の生活を送りたい方
  • 災害を経験して困ったことのある方
  • キャンプにもポータブル発電機を使用したい方
  • 日曜大工(DIY)にも使用したい方

現在の災害状況

最近の日本の気候はおかしいと思いませんか?

大雨や台風など今までには考えられなかった大きさのものが幾つもやってきています。

秋が深まってからも台風がやってきたり、以前では考えられなかった雨の降水量です。

これまでは問題がなかった一級河川がズタズタになっています。

国道が寸断され村の孤立や家が流されるなど以前では考えられなかった大きな災害ばかりです。

完全復旧までに何ケ月も何年もかかっています。

ライフラインの復旧にも時間を要することもたびたびです。

人間が生きていくために必要な衣・食・住(着ること、食べること、住むこと)を考えると水や電気の供給が一番大切です。

飲料水や食事などに使う水は、配給や備蓄で間に合いますが、電気は備蓄することが難しいのが現状です。

冬であれば、衣・住(着ること、住むこと)にも電気が必要になってきます。

被災期間が延びれば、災害時の状況把握に欠かせないラジオ、スマートフォンも動かす電気も無くなります。

オール電化が増える中、電気に頼ることを疑問にも思いますが、クローズアップされているのが、ソーラー発電器や発電機です。

災害に遭った時、配給や備蓄が出来ないものが電気ですが、その場で作り出すことが出来るのも電気です。

それを作り出すのが発電機です。

キャンプやDIYにも使用

ゲンちゃん
ゲンちゃん
私はDIYに使ってます。毎週日曜日楽しいですよ。

災害時に使用するイメージの強い発電機ですが、キャンプやDIYでも使用されています。

一家に一台は必要ですが、災害のみの使用ではもったいないと思います。

週末のキャンプやDIYでの使用が増えています。

数年に1度あるかないかの災害用だけでなく週末のキャンプやDIYに使用すれば、コストパフォーマンスも良いと考えます。

せっかく購入したポータブル発電機を災害用として仕舞って置くより使用することで装置にとっても良い傾向です。

緊急時のみの使用では、使用に不安ですが、毎回使用していれば、慌てる必要がありません。

また装置を頻繁に使用することでメンテナンスも簡単になります。

今回はその発電機にスポットを当てて発電機の種類、性能などいろんな観点から比較します。

発電機について

発電機の種類には、ガソリンで動くタイプと軽油で動くタイプ、ガスで動くタイプなどがあります。

軽油と言えばディーゼル発電機ですが、ディーゼル発電機は大型が多いようです。

個人が使用するには、サイズが大きく移動が難しい重量です。

しかし大容量の電力を安定的に得ることが出来ます。

今回は個人で使用する発電機をターゲットとしていますので、ガソリンとガスを燃料とする発電機について比較します。

ガソリン用発電機とカセットガスボンベ用発電機

ガソリン用発電機と言えば、ガソリンを燃料としていますが現在のガソリンの価格は1リットル当たり120~130円程度です。

カセットガスボンベの値段はというと3本セットで400~500円程度です。

イワタニのカセットボンベで有名ですが、カセットコンロで使用するボンベはホームセンターやスーパーマーケットに並んでいるカセットボンベです。

筆者のお勧めと使用経験
  • カセットガスボンベ用発電機のお勧めは、下記ホンダの『エネポ』です。先ず第一に皆さんもよくご存じのHondaの製品です。
  • 筆者も2回ほど使用したことがありますが、簡単に使用できます。ガスボンベのセットや始動も簡単です。
  • 重さはカセットボンベを入れて20㎏程度ですが、下にキャスターが付いていてキャリーバックのように運べるため、女性にも扱いやすい商品です。

●定格出力:900VA(単相100V/9.0A)●全長×全幅×全高:365×262×524mm(ハンドル折りたたみ時)●乾燥質量:19.5kg●燃料タンク容量:500g(カセットボンベ2本の容量)

発電機の燃費について

それでは発電機の燃費はどうでしょうか?

ガソリン用発電機の大まかな目安ではありますが、1時間あたりに1.0リットル消費します。

カセットガスボンベでは、1時間当たり1本以上は使用します。ガソリンもカセットボンベも保存ができる燃料です。

ガソリンは自家用車にも使いますので、常時使用していますし、カセットボンベは長期保存が可能であるため、両燃料とも緊急時には直ぐ使える状態にあると思います。

燃費を比べればガソリン用発電機に軍配が上がりますが、使用頻度や手入れ方法にも差があります。

現在主流となっているガソリン用発電機はキャブレター方式ですので、使用しないときは保管用のメンテナンスが大切となります。

長期間使用しないという前提ですが、燃料タンク内のガソリンは全て抜き取り、キャブレター内の燃料も抜き取る必要があります。

長期間入れっぱなしのガソリンは劣化してる恐れがありますので、使用できないどころか発電機本体に悪影響を与えます。この作業はガソリン用発電機には必ずついてくるルーチンです。

余談(以前のクルマ事情)

余談ですが、以前のクルマはキャブレター方式が主流でしたが現在では、電子制御のイグニッション方式に替わっています。

以前のクルマにはチョークがついており冬場に使ったことを思い出しました。

私が最初に載った自動車が軽自動車でエンジンがかからないときはよくチョークを引っ張ったものです。

キャブレター(carburetor)とは日本語で気化器という意味でエンジンの燃料供給装置の1つです。 エンジンはシリンダーへ吸気する空気と燃料の混合気体を燃焼させます。自動車のキャブレターはガソリンを霧状にしてエンジン内部(シリンダー)に最適な量を噴射する機構です。

チューリッヒ保険会社HPより

使用期間と頻度の優位性

上記からも解りますが、長期間使用するということであれば、燃費でもガソリン用発電機が有利です。

ガソリン用発電機は、保存のためのメンテナンスは必要ありません。

カセットボンベタイプの長期間使用は不向きです。

1日の使用本数は15本から20本これが何日も続けば、燃料費による負担も大きくなります。備蓄する量にも限界があります。

短期間の使用やキャンプ、DIYの使用であれば手軽で長期期間保存の効くカセットボンベタイプの方が有用ではないでしょうか。

性能比較

もう1点、性能を比べた場合はガソリン用発電機が有利です。

ガソリン用発電機の種類は多く、小さな馬力から大きな馬力まで多くの種類がありますが、カセットボンベタイプは種類も少なく比較的馬力が小さいのが悩みの種です。

装置の方式の違い

発電機の方式には『スタンダード方式』『インバータ方式』『サイクロコンバーター方式』『三相交流方式』があります。

先ず『三相交流方式』は大容量の電気を効率よく作り出す方式で、大きな容量の電気を扱うために、が体は大きく一般家庭で使用するものではありません。

『インバータ方式』

インバータとは、直流を交流にする装置のことを言います。

発電機では発電される電気は歪が多く正しい正弦波ではありません。そこで一度その電気をコンバータを利用して直流に変換します。

その後正しい正弦波の交流に再度変換します。それをする装置がインバータです。

交流⇒直流⇒交流へ変換して規則正しい交流電流にする方式のことをインバータ方式と言います。

筆者のお勧め理由
  • ヤマハのEF1600iS発電機は、並列運転が可能で最大出力は3000Wです。発電機を2台並べてコードを差し込むだけでOKです。
  • ヤマハのEF1600iS発電機は燃料タンクが大きく長時間連続して発電出来ます。
  • ヤマハのお勧めは下記タイプとこの上位モデルにEF1800iSがありますが、サイズが大きく重量も25Kg、1.8KVAとそれほど大きくない。
  • 下位モデルにEF900iSがありますが、12.5Kgと比較的軽量ですが、0.9KVAと少し物足りなく感じます。
  • よって『ヤマハ 防音型 インバータ発電機 EF1600iS 1.6kVA』がお勧めです。
  • ノートパソコン(200w)、テレビ(300w)、電気ポット(1000w)の同時使用は可能です(計算上)。
  • やまびこ防音型インバーター発電機(IEG1600M-Y)は同じものですが、少し安く買えます。

発電方式はインバーター式、定格周波数(Hz)50/60、交流出力[定格出力(kVA)1.6]、新開発の小型軽量エンジンと、新設計マフラー設定による『静粛性』を実現 / 大容量燃料タンクによる『長時間運転』が可能

スタンダード方式

簡単に言えばインバータ方式を装備していないタイプをスタンダード方式と言います。

インバータ装置を使用する必要がないので装置も安価に製造できます。

また外観も違ってパイプフレームで囲われ、むき出しの原動機となっています。

パソコンや電子制御機能のついた家電には使えないとされています。

スタンダード方式の発電機は50Hz と60Hzの切り替えがありませんので、購入時は使用場所を考慮して購入下さい。

また、パソコンや電子制御付きの家電には使用できません。

サイクロコンバータ方式

インバータ方式は交流⇒直流⇒交流へ変換して良質な電気を作り出しますが、サイクロコンバータは直流への変換を行わないで、周波数の違う交流に変換します。

インバータ方式を使用していないため正弦波ではなく多少歪はありますが、スタンダード方式に比べれば良質の電気と言えます。

装置の性能もスタンダードタイプとインバータータイプの中間にありますが、値段も同様に中間の金額です。

インターネット調べでは、Amazonでの購入が一番お値打ちなのでAmazonリンクを貼りました。

交流専用・サイクロコンバーター方式。段積みフック付。

VA(ブイエー)とW(ワット)について

発電機には定格出力としてVA(ブイエー)が使われています。

それでは私たちが知っているW(ワット)とはどこが違うのでしょうか?

交流を利用した発電機には実際に使用される電力と使用されない電力がありますが、その両方を足したものを皮相電力と言います。

その単位がVA(ブイエー)です。使用される電力を有効電力といい単位はW(ワット)です。

それではVA(ブイエー)とW(ワット)の関係はと言いますとVA(ブイエー)に電気量を有効に使用できる係数(力率)をかけたものがW(ワット)です。

概ねその係数(力率)は0.8とされています。皮相電力の8割が使用出来る電気量です。

日本は世界でも珍しく国内に60ヘルツと50ヘルツが混在していますが、インバータ方式とサイクロコンバータ方式は60ヘルツと50ヘルツの変換が発電機側で切替ができる機種です。

消費電力と起動電力について

次は発電機で発電した電気を使う製品について説明します。

特にモーターを使用する製品は動き始めに多くのエネルギーを消費します。

私事ですが、通勤で自転車を使用する65歳の私は、通勤時に痛感していることがあります。それが自転車の動き始めに膝にかかる大きな力です。

それほど動き始めは大きな力が必要となります。この動きだしで必要とする電力を『起動電力』と言います。

その後は大きな電力を使用しないでモーターを回し続けることが出来ます。この電力が『消費電力』です。

購入を考える場合消費電力ではなく起動電力を考え、自分が使用したい電気製品の起動電力を合計し発電機を選びましょう。

騒音

発電機からの騒音

こんなに素晴らしい発電機ですがデメリットもあります。それが発電時の騒音です。

騒音の大きさを表すのが、dB(デシベル)です。

私たちが生活するなかで、望ましいと考えられる騒音デシベルは、50~60dBと言われております。

発電機の説明書によると騒音の程度は7m離れた時点でも65~70dBです。

高速走行中の自動車内や騒々しい事務所の中が70dBと言われています。

昼間の70dBはまだ我慢できますが、夕方や夜の70dBは大変うるさく感じます。

まして7m離れていない場合はよりうるさいはずです。

住宅が密集した自宅で使用する場合は、防音対策を施した製品を選ぶ必要があります。

各メーカ独自の騒音防止は行っていますが、大きな効果を得ていないようです。

60dBまで騒音を抑えた発電機も登場していますが、発電機全体を覆う器具を紹介します。

無騒音 発電機 『Pacut system』と言うものです。

製造メーカーの発電機をステンレス製のボックスで覆い騒音を減らしています。

20dB程度騒音を減らしてくれるようです。

無騒音とは、音が無くなっているわけではなく、音はしているが騒音ではない、エンジン音が聞こえます。

まとめ

ポータブル発電機は、災害時だけでなく、キャンプやDIYにも使用できます。

使用頻度としてはキャンプやDIYが大半です。

使用を繰り返すことで、使い方が熟練できて、毎回のメンテナンスも軽く済みます。

ポータブル発電機には多くの種類があります。家庭用で使用するタイプはガソリン用発電機とガスボンベ用発電機があります。

AI機能を有した電化製品やPCの使用は、インバータ方式発電機を使用してください。

それ以外の発電機では、使用品の故障の原因となります。

発電機の購入には、使用電力の合計ではなく、起動電力の合計で考える必要があります。

家庭で使用する発電機の騒音は、7m離れた地点で60dB程度ですが、近くではそれ以上の騒音です。

住宅地での使用は防音対策をした製品を選びましょう。

それぞれの使用用途にあった発電機をお選びください。

AI機能を有した電化製品には、インバーター方式、それ以外の製品をお使いの場合は、スタンダード方式またはサイクロコンバータ方式をお選びください。

長期間使用する場合は、ガソリン用発電機、短期間の使用の場合はカセットガスボンベ用発電機がお勧めです。

DIY(日曜大工)で使用AI機能を有した電化製品以外)する発電機であれば、スタンダード方式サイクロコンバーター方式の発電機がお得です。購入価格も抑えられます。

スタンダード方式は50Hz と60Hzの切り替えがないため購入時に注意してください。

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