子育てを生き抜く

お子さんの自立へ 親御さんのステップ(do→help→support→observe)

する

お子さんは発育とともに自立へ向かって進み始めます。その自立に対して親御さんが待ったをかけないように、する・手伝う・支援する・見守る。(do→help→support→observe)DHSOを考えてほしい。

行う

DO:すべてを親御さんがに依存

お子さんが生まれて、可愛い寝顔をみた親御さんは、『私たちの元へ来てくれてありがとう』と何度も思ったでしょう。

この子が幸せで、優しい子に育ってくれるようにと願いながら多忙な毎日を過ごしたことでしょう。

泣くことばかりで何もできないお子さんに対して、全てのことをしてあげたいと、母性愛が湧いてきますよね。

『イヤイヤ期』始まる

全てのことをお母さんに依存した生活が始まります。その生活は2年ほど続き、あんなに『ママ~ママ~』だったおこさんが少しづつ変わってきます。

ミルクやオムツ替え にはじまり全てお母さんが言ったことに『イヤイヤ』が始まります。

『お着替えもイヤイヤ』『散歩もイヤイヤ』『行くのもイヤイヤ』『帰るのもイヤイヤ』お母さんは途方に暮れる毎日です。よく言われる魔の2歳児です。

しかしこれは、お子さんが『自分でやりたい』『自分で選びたい』という自我の芽ばえで、ますますこの傾向は強まります。

子供の成長としては嬉しいことなのですが、今まで頼り切っていたお子さんと違う態度に戸惑うばかりです。そんな生活が1年~2年間続きます。

こどもの成長は加速度的に進みます。お母さんが感じる依存度と子どもさんが感じる依存度の乖離は大きくなるばかりです。

お子さんの成長を「ものさし」とするべきですが、お母さんには受け入れられません。『自分がいなければ子供は生きていけない』と思い込んでいるのです。

お子さんがお母さんから離れていくことは自然な流れですが、子育てが、人生の生きがいになったお母さんにとって『私がいなくては無理』と本気でそう考えます。

子どもの人生=母(私)の人生?

今まですくすく育ったお子さんに対して、『私の子育ては間違いない』そう考えるお母さんのお子さんへの依存はますます強くなります。

しかしお子さんの気持ちはお母さんの行動を疎ましく思うようになります。反対に、お子さんへのコントロール度合いがますます増加していきます。

お母さんにとって、健康で優しく育ったお子さんは、間違いない子育ての証であり、生きがいそのものです。一生懸命頑張ったお母さんほどお子さんへの依存度は高くなる傾向にあります。

手伝う

HELP:お子さんを手伝う。

そんな中でもお子さんの『自分でやりたい、自分で選びたい』はますます増えていきます。

お子さんにとっては初めて行うことばかり、多くの行為は上手くいきません。それでもその失敗をくり返すことで成長するので、お母さんは、お子さんが出来るようにヘルプしましょう。

頭の中では、ヘルプの重要性を判っているので、お子さんへの『してあげたい気持ち』はグッと我慢しましょう。

一つの方策として、お母さんも子育て以外に、趣味について考える時間を持ちましょう。

現段階では、お子さんから離れることはできませんので、お子さんが幼稚園や小学校へ行くようになったら何をしようか考えることから始めましょう。

考えることで少しはお子さんへの依存度は少なくなります。

SUPPORT:支援する。

お子さんの成長に対して、お母さんも対応の仕方を変えていく必要があります。お母さんの役割はお子さんの出来ない部分のサポートです。

時間をかければ出来そうなことは、グッと我慢して、見守りましょう。がんばってもできない部分やお子さんからの『手伝って』によりサポートすることが正しいと考えます。

幼稚園や小学校へ入学したお子さんは、お母さんと離れて過ごす最初の時間です。

この時点では、お子さんができることを増やして楽しい学校生活が送れるよう一人で出来ることを増やしましょう。

お子さんが小学生になるころは、サポートに徹しましょう。

『一つの方策として、親御さんも子育て以外に、趣味について考える時間を持ちましょう』と言いましたが、少し段階を進めて具体的に趣味を考えましょう。

見守る

OBSERVE:見守る。

HELP⇒SUPPORT⇒OBSERVEは、お子さんの年齢や発育状態により多少、流動的な部分はありますが、多くの行動はお子さんに任せて、見守りを続けましょう。そんなお子さんの困ったときや悩んだ時のアドバイスに留めておきましょう。

お子さんの行動に対して、歯がゆく思うお母さんですが、『お子さんの自立のために!』と考え、グッと我慢しましょう

お母さんは、お子さんの基地になりましょう。基地でエネルギー補給をしたお子さんが学校や野外で遊んだりして、体や心が疲れ戻ってきたお子さんを労い、ハグしてあげましょう。

お母さんの依存した行為が長年続けられるとお子さんは、どうなるでしょうか?

自立の崩壊

お母さんの依存が長年続くと、疎ましく感じたお子さんは、その行為を受け入れるようになります。お子さんの自立が遠のく瞬間です。(全てお母さんがやってくれるので、お子さんは、頼りっきり、頼られたお母さんは自信満々)

まとめ

生まれて来てくれたお子さんは、何も出来なくて、全てお母さんに頼りっきりです。

それに答えて、頑張るお母さんは、徐々にお子さんに対する依存度は高くなります。

反面、お子さんの成長は早く、自立心が芽生えて、『自分でやりたい』が増えてきます。

そのギャップに戸惑うお母さんですが(do→help→support→observe)『手伝う』『支援する』『見守る』に徹して、お子さんの自立の後押しをしましょう。

あわせて読みたい記事 三点

自己を肯定する
『しあわせ』の基礎、自己肯定感を高める子育て方法しあわせになるためには自己肯定感を高くする必要があります。親御さんは自己肯定感が高くなるように子育てをします。 その子育て方法には、お子さんを愛する。家族でコミュニケーションをとる。お子さんを褒める。このことにより自己肯定感の高い子供を育てることができる。...
習慣
子どもに付けさせたい習慣3つ『読書・学習・早寝早起き』子供の頃から『読み聞かせ』で読書が好きになり早寝早起きで朝型学習をして大学受験に備えよう。...
アクティブリスニング
子育ての対話では、アクティブリスニングを使おう。お子さんの話に対して聞く事に専念しましょう。お子さんとの会話は話を聞くことから始めましょう。先ずはお子さんが安心して話せる環境をつくり、思う存分お子さんに話をしてもらいましょう。相づちやうなずき『へえ~そうなんだ』『なるほど』を入れて話を引き出しましょう。...