責任感とは?
この人間社会において、自分の能力をいかして自分に与えられた責務を成し遂げようとすることです。
この責任感こそが、安定した家庭や社会を作ります。その一員になるためには、『人の役に立ててうれしい』と思う心を育む子育てが必要となります。
責任とは?
辞書では、責任とは【責めを負う覚悟で、自分が引き受けてしなかればならない役目や約束ごと】です。
他人にとらせるものや押し付けられるものではなく、自分でとりたいものです。
周りを思いやり、自分のできることを自分の立場で果たすこと、そんな責任感を持った人間に育ってほしい。
責任感を養う
子育てで、責任感を養う方法には色々あります。
- お子さんに仕事を任せる。
- ペットを飼う。
- 植物を育てる。
- 習い事をする。
お子さんが一人で行い、やり遂げることが大切です。そのためには、努力すること、考えること、我慢をすることが必要となります。
前提として(いっぱいの愛情)
普段の生活で、お子さんへの愛情を注ぐことが大切です。
言葉では『無条件の愛』や『自己肯定感』『成長型マインドセット』をと言いますが、良い時も良くない時もどんな場面でもほめてあげられる愛情で包み、『そのままの自分を認め』られるように育て、『やればできる』ことを教えてあげましょう❗
お子さんが、満タンに詰まった愛情を感じていれば、どんなことも受け入れることが可能となります。
先生からの忠告やお友達の意見など素直に聞くことが出来ます。また親御さんからの叱りの言葉も受け入れ易い心の状態でいられます。
お父さんやお母さんは私を応援してくれている『あんなにいっぱい愛してくれているんだもの』これが、心に備わっていればよいのです。
お手伝いをさせましょう
お子さんを責任感ある子に育てるには、責任ある仕事をさせることが一番です。しかし今までやって来なかったことを急にやらせても上手くいきません。
そこで、お子さんの『親御さんの真似をすることが大好き】を利用し楽しく遊び感覚で始めましょう。お子さんって、どんなことでも親御さんと一緒にやりたがります。
先ずは、お母さんの仕事を手伝ってもらいましょう。洗濯物の整理はいかがでしょう。タオルを折り畳み洗面所へ運んでもらう。また、食器を並べることやおもちゃのお片付けなど簡単なことから始めましょう。
手伝ってくれたお子さんに、感謝を言葉で伝えましょう。『手伝ってくれてありがとう。助かったは』この一言が、お子さんをやる気にさせます。お子さんは、お手伝いを褒めてもらって大喜びです。
この繰り返しがお手伝いを習慣化させます。その後、徐々にお子さんに全て任せるお手伝いをお願いしましょう。
独りでするお手伝いは、成功体験が重要ですから、簡単なものから始めましょう。
お子さんはお母さんのためになっていると感じる事や家族の一員だと思えることを幸せに感じます。
ドキドキしながら不安いっぱいのお手伝いですが、上手く行ってもいかなくても、『ありがとう助かったわ』をお忘れなく。
独りでのお手伝いが、普通に出来るようになったら、お子さんの仕事を作ってあげましょう。
お母さんが決めるのではなく、お父さん、お子さんを交えて決めましょう。
長続きさせるためには、押し付けはやめてお子さんが納得する形で始めましょう。
任された仕事の達成感と親御さんの嬉しそうな笑顔で、人に尽くす喜びを知ります。
お子さんにとって、任された仕事は、忙しくても、やる気が出ない場合でも成し遂げようと頑張るものです。こうすることで、責任感は養われていきます。
注意することいろいろ
お子さんに任せたお手伝いは、上手くできなくてもお母さんは手を出さないでください。
初めからうまくいくものではありませんが、グッと我慢してお子さんに任せましょう。
任されたお子さんは、自分のやり方を見つけて、責任を持ってやり続けてくれると思います。
お子さんが任された仕事をしなくなったとしても、決して叱らないでください。感情的になってはよい方向に向かいません。『叱ってやらせる』ことは、その場しのぎの親御さんの自己満足です。
お子さんと両親で話し合い、納得した形で再開させましょう。自己肯定感を持ったお子さんや無条件の愛で育てられたお子さんは、両親の言葉を理解して継続できると思います。
その他の行動で責任感を養う
お手伝いが全てではありません。ほかの分野でお子さんが好きなことがあればそこで責任感を養いましょう。
お子さんが、動物好きであれば、犬や小鳥の世話をすること、お花が好きであれば植物を育てることで責任感を養うことができます。先ずは家族で始め、徐々にお子さんにまかせましょう。
習い事も良い方法です。お子さんが好きで始めた習い事であれば、長続きできて、責任感も生まれます。
毎日の歯磨きも習慣にできれば、責任感を養うことができます。子供の頃は人のためにしてあげることを考えるより続けて出来ることに重点を置きましょう。
先ほども言いましたが、手伝ってくれた感謝の言葉は必ず言いましょう。『ありがとう本当にきれいになって助かったわ』『水をあげてくれてありがとう、お花も喜んでいるよ』などお母さんに言ってもらったことが、お子さんにとって嬉しいことです。
まとめ
お子さんが責任感を養うためには、お母さんの手伝いをさせましょう。手伝いはお子さんにとって楽しくうれしいことです。
手伝いを継続して、一人でするお仕事を与えてあげましょう。家族の一員、お母さんの役に立っていると思うことで継続できます。
お子さんが手伝ってくれた時や一人で仕事が終わったときは、必ず仕事に対する感謝を言いましょう。お母さんが助かった思いを伝えましょう。褒めるのではなく、感謝を伝えましょう。
お子さんが任された仕事をしなくなったとしても、決して叱らないでください。冷静な状態で、お父さんを交えて話し合いをしましょう。
動物の世話、植物を育てる、習い事をするなどお子さんが好きで始めたことであれば、長続きさせることは難しくありません。