メッツ表とは、厚生労働省が「健康づくりのための運動指針2006」で示したものです。
座って安静にした時の身体の活動を1メッツとして、その活動の強さが安静時の何倍に相当するかを表したものです。
例えば、普通歩行は3メッツに相当、ジョギングは6メッツに相当するとしています。
安静にしている時の酸素使用量を1とした時に、ジョギングは6倍の酸素を必要とする行為だと言うことを表しています。
サイト日本医療・健康情報研究所より
- メッツ(METs)について知りたい方
- 健康な高齢者になりたい方
- 今から身体を鍛えたい方
- メッツを利用してゆっくり鍛えたい方
もっと詳しくメッツとは?
代謝当量(メッツ)= 運動時酸素摂取量÷安静時酸素摂取量です。運動をした時に使う酸素の量を安静にした時に使う酸素量で割り算してメッツをだします。
詳しくは『呼気ガス分析法』で測ります。呼気ガス分析法とは専用マスクを着けて、トレッドミルや自転車エルゴメータで負荷をかけて、酸素摂取量を決めます。
貴方も、この『メッツ』を利用して、怪我のないように身体を鍛えましょう。
人は身体を鍛えたり生活習慣を見直したりすることで元気になれます。長生きすることは良いことですが、元気で活動的に生きることが最終目的になります。
医療歴40年
私は40年以上医療に携わり、CTやMRIなど多くの医療画像を診てきました。そこで私の思うことは、正しい生活習慣の大切さです。
外見ではよくわかりませんが、CTやMRIで体内をスライスみると人の臓器の健康状態がよくわかります。
60歳で石灰化で動脈が硬くなったり内臓脂肪がいっぱいで脂肪肝の方や80歳でも腰の骨が真っすぐで、血管や内臓に石灰化が少ない方など高齢者でも若者に負けないほど健康な人がいます。
そんな方の画像を見るとその人の生活習慣や食事に対する意識の高さがわかります。
全ての人間が正しい生活習慣を続ければ健康で長生きできるとは言いませんが、正しい生活習慣や節制することで、上述したように大きな違いが出るのは事実です。長年続けることで得られるのが健康だと確信できます。
『定年後に始める』では遅い
定年を迎えてから身体を鍛えようと考えても衰えた身体は休眠状態です。簡単には元へは戻りません。
頑張れば頑張るほど怪我の確率が高くなります。40,50代から徐々に鍛えることで、怪我をすることなく安全に鍛えられます。
『定年後では遅い』と言いましたが、高齢なってからは鍛えられないと言う訳ではありません。結果を出そうと焦らないで【ゆっくり、徐々に】を合言葉に始めましょう。
無理は禁物
70歳を過ぎた方がいきなり100メートルダッシュや10kmマラソンすれば、どこかを痛めます。アキレス腱や膝に痛みが出たり腰痛を発症したりします。
しかし、ウォーキングから始めランニング。短い距離から徐々に長く伸ばしていけば、痛みも出さないで、目標を達成できます。
運動することは筋肉だけでなく、肺も鍛えられ、長年続けることで骨も強くなります。
内臓については鍛えるというより毎日の食事や生活習慣が大きく関わってきます。
規則正しい食事、暴飲暴食や塩分を控え、色々な種類の食材を摂りましょう。また腸管のためにも食物繊維も多めに摂りましょう。
私の場合
子供の頃から身体を動かすことが大好きな落ち着きのない子供でした。スポーツが好きで40歳まで野球やマラソンを楽しみ、60歳までゴルフをしていました。
新型コロナにより集団行動が難しくなり独りで出来るジョギングを始めたのですが、運動不足の私には少しの運動でも足への負担は大きく、軽い肉離れを起こしてしまいました。
痛みがとれて再開するとまた痛みがぶり返します。若い頃には考えられない程治りが遅くなっています。半年間ジョギングを止めて歩くことから始め、1年後ようやく痛みもなくなりジョギングが可能となりました。
私の場合、痛みだけですみましたが、アキレス腱断裂ともなれば、若い人でも半年から1年かかりますが、高齢者はもっと長くかかります。
また一度痛めた部分は季節の変わり目や雨降りに痛み易いこともある神経痛として残ります。
生活習慣病とは
生活習慣には、食事習慣や運動習慣があり、喫煙や飲酒、休養なども含まれます。それによって惹き起こされる病を生活習慣病と言います。
例えば、高血圧・心筋梗塞・狭心症・高尿酸血症・糖尿病(成人型)・アルコール性肝疾患・がん・歯周病などがあります。
身体だけの健康ではなく、頭の健康も大切です。
頭の切り替えも大切
人間の身体は良くできたもので、再生出来るものが多く、自然治癒力も働くため諦めたらいけません。続けることが大切です。良くなることだけ考え、継続しましょう。
[高齢になったから物覚えが悪くなった。よく忘れる]と言い訳にしていませんか?
興味を持たない事に関しては、誰でも覚えが悪く、忘れることも多いものです。歳のせいではありません。
まとめ
メッツを使って、身体を鍛えましょう。定年を迎えてから鍛えるより若い時から鍛えることで怪我のリスクを減らしながら健康な身体を身に付けることができます。
定年後から鍛えることとなった場合は【徐々に】を合言葉にゆっくり軽い運動から始めましょう。
生活習慣の改善、節制も早ければ早いほど好結果が出ますが焦りは禁物で、長い時間続けることで結果がでます。
【高齢者のため出来ないのでは?】と消極的な考えは捨てて、やればできるの考えで継続しましょう。