親御さんにお願い。
①子育ては一人でしない。
大変なことばかりある子育てですが、けしてお母さん一人だけで『する』ことではありません。我が子を産んだ時の喜びと親としての決意は大きなものです。
『我が子を立派に育てる』決意は賛成ですが、一人で育てることは、容易いことではなく、立派にそだてることは更に難しいと思います。
旦那さんはもちろんのこと、親兄弟、友人、近所の住人の力を借りても良い子にそだてるのが、今の子育てです。
昔はお母さん一人で育てることが立派なお母さんでしたが、今は違います。周りの力を借りて『立派に育てる』ことがめざすところです。
先ずは、『子育ては夫婦でするもの』この考えを旦那さんと共有することが大切です。
専業主婦となると父親は外で仕事、母親は家で子育て、家のこと、子供のこと全てが主婦の仕事とするこの古い考え方を改めましょう。
共働き夫婦の中には、理解している男性もいますが、多くの日本人男性は、子育ては女性の仕事とすると考えをお持ちで、『ひとりで子育てする』ことを美徳と考える女性も多いようです‼️
私は3人の子供を一人で立派に育てた。私は、4人の子供を一人で立派に育てた。そんなスーパーウーマンもおみえになりますが、子育ては大変辛かったと考えるお母さんが多いのも事実です。
2022年子育てに関する朗報がありました。『産後パパ育休』制度が2022年10月より運用されます。従来の制度に追加運用されます。
世界トップクラスの制度内容になっています。夫婦で子育てするための難題が全て解決する制度で、利用しないのはもったいない。
②お子さんと笑顔で接する
苦しい思いをして、頑張り過ぎてはいけません。お母さん方には、笑顔でお子さんと接してほしいのです。
お子さんに笑顔が見せられなくなったら、休みましょう。旦那さんに手伝ってもらったり、親御さんが近所にいなければ、友人に手伝ってもらったり、話を聞いてもらったりしましょう。
人に頼ることは恥ずかしいことではなく、賢い人間だからできることです。
お子さんが生まれる前に夫婦で話し合っておくことをお勧めします。
『この子を立派な子に育てたいので一緒に(手伝って)ね❗』そしてミルクの作り方、飲ませ方、オムツの変え方などは、男親にとっては興味津々です。はじめに経験しておくことで、頼まれた時には、しり込みすることなく、力を発揮できます。
③完璧な子育てを求めない
自分の子育てに完璧を求めてはいけません。完璧でない子育てを『手抜き』と考えるお母さんもいますが、無理をしないでおこなう子育てが正しい子育てです。
スーパーや専門店の『出来合い食品』を利用した食事でも全く問題ありません。管理栄養士さんが考えていますので、過去のような粗悪品はありません。
短縮できた時間を睡眠に充てたり、趣味に充てたりしてリフレッシュしましょう。そしてお子さんには笑顔で接しましょう。
毎日どんな時も笑顔で接してくれるお母さんは、子供の自己肯定感を高めてくれます。
自分という存在を笑顔で認めてくれるお母さんは、なにものにも変えがたい存在です。
④子育てを楽しむ
子育ては楽しいことより苦しく辛いことが多いですが、考え方を変えることが大切です。
『明けない夜はない』『苦しみがあるから喜びがある』などポジティブに考えることで気が楽になれます。
お子さんの笑顔や抱き締められた感触を思い出しましょう。
プラス思考で子育て
お子さんに嫌なことがあった場合、お子さんに教える良い機会と捉えたり、人の痛みがわかるなどと、プラス思考に考えましょう。
無理に声を出して笑うことで、落ち着くことができます。
心配性は子育ての敵
リスク回避は大切なことですが、人命に関することや大ケガにつながること以外は、お子さんの自由にさせましょう。
『小さな段差につまずかないように』と段差をなくしたり、手をさしのべることは、お子さんがクリアーする機会を奪うことです。
誰もが経験する困難をさせないことは、未熟でひ弱な人間を作ることになります。
子供の頃から安全な場所でしか遊んでいないとリスク管理ができません。『ここは安全。ここは危険』の判断もできませんし、危険を回避する術も持ち合わせていない状態になります。
親御さんの自己肯定感を高める
日本人の多くは、自己肯定感の低い教育を受けて育ちました。『他人に迷惑をかけないような振る舞いをしなさい』などネガティブな教えが多いようです。
そんな自己肯定感の低い、お母さんから育つお子さんも低い肯定感の持ち主になります。
そこで、自らが低いと考えるお母さんは、自分の自己肯定感を上げるよう努力しましょう。
お子自己肯定感の高いお子さんにしようと努力されることが自らの肯定感を上げることに繋がっています。
また、子育てにおいて今回の記事でお願いしている項目は、お母さんの自己肯定感を上げるものです。
『夫婦で子育て』『笑顔で子育て』『子育てを楽しむ』『完璧な子育てを求めない』など忠実に履行することで、子育てにおけるお母さんの自己肯定感は上がります。
⑤『見守る』子育てを‼️
子供は、『知りたがりのやりたがり』です。お母さんに『なぜ、どうして』など何回も聞いたり、お母さんの真似をしてやりたがったりします。
最初は、教えても判らなかったり、出来なかったりしますが、教えるお母さんの行為や態度がお子さんに良い影響を与えます 。
また実際に自分でやってみて、難しいと感じたり、失敗を経験することが大切です。
何回も挑戦することで、充実した時間を過ごし最後にできる喜びを知ります。失敗があって成功があります。
親御さんが先回りして作った成功では、喜びも半減します。何より失敗を経験しないことで、立ち直ることも覚えません。
『なぜ、どうして』には、丁寧に応え、『自分でやってみたい』には、見守ることに徹しましょう。
子供に必要な力・心
『立派に育てる』とは、具体的にはどんなことでしょうか。私の考える素晴らしい人間とは、(私は下記のような能力を持ち合わせた子供に育てたいと考えています)
- 自己肯定感が高い
- コミュニケーション力がある
- セルフコントロール力がある
- 成長型マインドセットを持っている
- 聴く力がある
を備えた人間で、その上勉強が好きな人が私の考える理想です。
自己肯定感が高い子に育てる
自分が持ち合わせる良いところも悪いところも全て受け入れる。ありのままの自分を『善し』として、他人と比べることなく、今の自分を肯定できる考え方です。
周りに友だちが集まりやすい雰囲気を醸し出すのがこの自己肯定感の高い子供です。決して成績が良いわけではありません。
親御さんに人格を認められたお子さんが自分の居場所を認識して、両親に愛されていることを感じ続けることで自己肯定感は高まります。
コミュニケーション力を付ける
お子さんと最初に話をするのはお母さんです。お腹にいる時から話しかけられたお子さんはお母さんの声が聞き分けられるようです。
生まれてからも最初の数年間は、お母さんとの会話が中心であり全てです。
お母さんが笑顔で話しかけ、話を親身になって聞いてあげることで、もっと話したくなります。
お子さんの目を見て話すことが大切です。けしてスマホに目を落としながらの会話はやめましょう。
お子さんにお手伝いをさせることで、コミュニケーション力を付けることもできます。お爺ちゃんやお婆ちゃん、近所の方と会話が出来るように、お手伝いをさせましょう。
セルフコントロール(自制心・我慢)を身に付ける
小さな頃は問題になりませんが、入園や入学すると自制したり、我慢したりなどのセルフコントロールできりることで、友だちを増やしたり、仲良くなったりできます。
その為には、自宅で早めに覚えることが大切です。毎日の生活のなかで学ばせましょう。
お子さんには、『手伝い』や『本の読み聞かせ』でも感じて教もらうことが大切です。
成長型マインドセットを持っている
人間は生まれ持った能力ではなく、経験や努力を重ねることによってなし遂げられる『やればできる』が成長型マインドセットです。
お子さんがやりたいことはやらせましょう。出来たら褒めてあげましょう。できなくても、できたところや、やろうとしたことを褒めましょう。褒める対象は結果ではなく、過程を褒めることが大切です。過程を褒めることで全てのことを褒めることが出来ます。
聴く力を付ける
お子さんが筋道をたてて話ができることは大切なことですが、それ同等かそれ以上に大切なことが『聴く力』です。『聴く』とは、相手の言いたいことをくみ取ることで、教えてもらう子供にとっては、集中して聴き、理解することが大切です。
そんな『聴く力』を養う方法として、繰り返しやってほしいことが、積み木やオセロ、将棋などの古くからある遊びです。お金をかけずに遊べて、落ち着きが養えます。
また落ち着いて、人の話を聴く観点から言えば、読み聞かせは最高のメソッドです。親御さんのぬくもりを感じながら話に没頭できる本の読み聞かせに勝るものはありません。
学習・勉強でがんばる
お子さんに、勉強を頑張ってもらいたいなら、小さな時から本に慣れさせることが重要です。
勉強は学生時代だけではなく、働くようになっても必要なことです。学ぶことを好きになることが一番良いのですが、………
それではどのようにして、勉強好きになってもらうか考えましょう。
先ずはお母さんのお話を聞くことから始めましょう。絵本の読み聞かせや図鑑を見ることからスタートです。
話に没頭出来れば、集中している証であり、落ち着きも身に付きます。読み聞かせを続けることで本や図鑑に興味を持ち自ら読書を始めるようになります。
少し先の話になりますが、受験を考える際には、早寝、早起きを小さな頃から取り入れることが大切です。
話は変わりますが、
赤ちゃんは一日中眠っていますが徐々に起きている時間が増えていきます。
小さなお子さんは12時以上は眠ります。例えば夜、8時に眠って、朝、8時に起床、12時間睡眠です。
徐々に睡眠時間は11時間、10時間、と減って行きますが、起床時間を変えないで寝る時間を遅らせているのが現状です。
この生活は、大人の生活サイクルであり、子供の成長や健康にそぐわないものになっています。またこのような夜型生活が続くことで、勉強方法も夜型勉強になります。
もし朝型勉強をさせたいとお考えであれば、小さな頃から考えてみましょう。
⑥家族で早寝早起き
夜、8時に眠って、朝、8時に起床から徐々に睡眠時間は減っていくのですが、眠る時間を遅くするのではなく、起きる時間を早くしましょう。
寝る時間は夜8時、学生時代はこれを守りましょう。お子さん一人での継続は難しいことです。
お子さんが小学校へ入学するくらいからは家族みんなで早寝早起きを始めましょう。
学校へ行き始めると誘惑も多いのですが、ここが踏ん張り処です。
観たい番組やマンガ、ドラマは録画して朝観たり、土日にまとめて観ましょう。
この早寝早起きが習慣化されれば、入学してからも、起こされることなく余裕をもって登校できます。
お母さんにとってもイライラすることなく家事を済ませることができます。
いつも笑顔のお母さんでいられるのが、早寝早起きです。
こんなに素晴らしい朝型勉強法ですが、サラリーマン家庭には難しい点があります。
大人の付き合いや残業、接待などで乱されることがありますが、できるだけ、家族みんなではじめましょう。
まとめ
お母さんが大変な思いをして、子育てする時代ではありません。夫婦で、楽しくするのが子育てです。完璧な子育てを目指す必要もありません。
お子さんに笑顔で接することが大切です。笑顔になれない時は休みましょう。こんな時は旦那さんに代わってもらいましょう。
聴く力を付けることは、集中力を養い、落ち着きを得ることができます。また、入園や入学してから先生の話を理解して学業にもすごく役立ちます。
家族で早寝早起きをすることは、子育て以外にも学業や受験にも役立ちます。