- マインドセットについて知りたい方
- 成長型マインドセットについて知りたい方
- 固定型マインドセットについて知りたい方
- 成長型マインドセットに変えたい方
マインドセットって良く聞くけどそれって何❓️
マインドセットとは、 思考様式や心理状態のことを言います。
マインドセットとは、人が生まれ、受けた教育や経験、そこから得た教訓・考え方、生活する上でのエチケットや教訓から導き出した暗黙の了解事項や先入観、信念などもこの中に含んでいます。
マインドセットという言い方は、人の意識や心理状態を多面的に見てセットしたものがマインドの全体像を表しています。
マインドセットは上記で示すように、思考様式や心理状態のことを指し下記のようにいくつかの要素を持っています。
この要素の割合により分けられます。
マインドセットには、2種類あります。一つは『フィックスドマインドセット(Fixed Mindset)』です。もう一つは『グロースマインドセット(Growth Mindset)』です。
『Fixed』を辞書で引くと固定した、据え付けの、動かない、固執的な、とらわれた、決まった、確固たる、不変の、安定したなどがあります。あまり良い意味ではありません。
『Growth』を辞書で引くと成長、成育、発育、発展、発達、増大、増加、拡張、伸びなどがあります。
人は、両方のマインドを持ち合わせていますが、どちらの要素が多いかによって変化します。
この2つ『マインドセット』の持ち主の例として、下記のような例で説明します。
二人の新人セールスマンの話です。
最初から売れないと諦めた新人と頑張ってセールスを成功させた新人を比較しています。
新人二人は、上司に言われれるがまま、商品をセールスするのですがまったく売れません。
こんなに悪い状態になるとマインドセットが現れます。
ここであきらめた新人は、『良い商品』でないからと決めつけ、セールスを諦めます 。
一方の新人は諦めることなく、アピール方法を変えたり、回数を増やしたりして諦めることなくセールスを繰り返して多くのセールスに成功しました。
売れないと諦めてしまうのがフィックストマインドセット(Fixed Mindset)』の持ち主です。無理と諦め努力を怠りました。フィックスマインドセットの強い新人の頭には、無理の文字が拡がってっしまっています。
あきらめなかった新人は『グロースマインドセット(Growth Mindset)』の持ち主ですが、『やればできる』ことを教育や経験から学んでおり努力を惜しみません。
企業としては明らかに後者のセールスマンを採用します。また、セミナーを開いて育てる必要があります。
そのセールスマンの持つマインドセットが『グロースマインドセット(Growth Mindset)』です。
今回の記事ではフィックスドマインドセットを『固定型マインドセット』、グロースマインドセットを『成長型マインドセット』と記載します。
円グラフの割合によって強い固定型から強い成長型まで分類できます。
固定型マインドセット(フィックスド)
固定型マインドセットは『自分の才能は、教育や努力の要素は少なく、生まれ持ったものである』という考え方です。
固定型マインドセットは、硬直マインドセットやこちこちマインドセット、停滞型マインドセットなど色々な言い方をします。
好調時の固定型マインドセットの持ち主は問題ありませんが、不調に落ちたときの対処法に難点が出てきます。
他人の意見が耳に入りませんし『努力』や『協力』ができません。
マイナス思考の考えばかりで新たな課題にも挑戦できません。
これが固定型マインドセットの問題点です。
どうせできない→勉強しない→悪い結果→やっぱりダメだ❗→どうせできない。
この繰り返しが負のスパイラルを招きます。
成長型マインドセット(グロース)
『Growth』を辞書で引くと成長、成育、発育、発展、発達、増大、増加、拡張、伸びなどがあります。
その意味から成長型マインドセットとは『自分の才能は、自らの努力や経験によって伸ばすことができる。
生まれ持った能力要素は少ない』という考え方です。
努力すれば能力が上がることを実感していますので、壁にぶつかってもあまり大きく落ち込むことはありません。
成長型マインドセットは、発達マインドセットやしなやかマインドセットなど色々な言い方をします。
やればできる→勉強する→良い結果→よっしゃ出来た❗→やればできる。
この正のスパイラルを生み出します。
成長型マインドセットの有用性を理解した親御さん
成長型マインドセットの有用性を感じた方がこんなことを言っていました。
『お医者さんの息子がお医者さんになったり、社長の息子が社長になったりすることに対して、もともと頭がいいから我々とは比べ物にならないよね』と思っていました。しかし、そうではなかった。
頭が良いからお医者さんや社長になれるのではなく、生まれたその日から親の行動を見て習っていたのです。
学校では、教えない社長の資質や医者の資質を生まれて育った何年間で身に付けて行きます。
また、その親御さんから将来を見据えた教育も受けています。
成長型マインドセット
『やればできる子供を育てる』『やればできると思うように育てる』ことにより将来幸せな人生を送ってほしいという親の願いです。
物心ついた子供は、何でもさわってみたい。やってみたい。
ほっておくと危ない物にも触ろうとします。何でも挑戦してみたいのが子どもの習性です。
この積極性が『成長型マインドセット』です。
人間は生まれながらに、成長型マインドセット思考です。
しかし間違った子育てによって『フィックストマインドセット』に傾いていくことがあります。
そこで『成長型マインドセット』のお子さんにはそれを伸ばし、『固定型マインドセット』のお子さんには、『成長型マインドセット』への変換をさせる必要があります。
お母さんやお父さんは『成長型マインドセット』の有用性を認識してその子育てを実施する必要があります。
従来の子育てマインドセット
我が子がテストで100点を取ってくれば『よくやった』『よしえらいぞ』『もっと頑張れ』と喜び、激励します。
30点を取ってきた場合では、『何やってるんだよ』とガッカリ。子どもを責めたりします。
これは何処の親御さんでも同じですがこのような両親の対応ではお子さんも戸惑います。
100点のテストは見せますが、30点のテストは見せたくなくなります。どうやってごまかそうか考えてしまいます。破って捨てたくもなります。
そうならないためにも、成長型マインドセットへの変更が必要となります。
成長型マインドセットの育て方
『人は誰でもやればできる』という感覚をお子さんに持ってもらうことが大切です。
危険なことは、止めなければなりませんが、子どもがやりたいことは、どんどんさせましょう。
そうすることで、成長型マインドセットは成長します。
テストで良い点数をとったことに対してほめたり、良い結果に対してほめることはやめましょう。
ほめるのは、その課題の過程に対してほめる事をお勧めします。テストで100点でも50点でも30点でも頑張ったことをほめます。
テスト勉強で頑張っていたり集中していたこと、そして勉強で工夫したことなど何でもよいからほめましょう。
そしてそのテストや勉強について話をしましょう。
30点でほめるのはおかしいように思いますが、点数をほめるのではありません。
我が子が自信を持てるように、今回は出来なかったが出来るようになれるという希望を持ってもらうためです。
(30点の場合:今回は自分の目標点数に達していないけど、頑張っていたよね!集中して勉強をしてたね)
ほめるところはいくらでもあります。
また、お友達や兄弟との比較はやめましょう。
その子の以前と比べて成長したことを注視しましょう。
固定型マインドセット⇒成長型マインドへ
お子さんが、固定型マインドセットだとガッカリすることはありません。固定型を成長型に変えることが出来ます。
お母さんやお父さんの考え方を変え、能力や結果ではなく過程をほめるようにしましょう。
今回ほめ方を変えたからと言って直ぐに変わるものではありませんが根気よく続けましょう。
50点取ってきたお子さんに『やればできることを伝いましょう。』結果ではなく過程をほめます。
プロセスに注目して結果はそのうち出るだろうぐらいの心づもりで、プロセスほめに徹しましょう。
これを繰り返すことで、『成長型マインドセット』に変わります。
再度言います。固定型マインドセットのお子さんを成長型に変えることは難しくありませんが、結果ではなく、過程をほめそれを気長に続けることが唯一の方法です。
まとめ
マインドセットは思考様式や心理状態のことを指し、いろいろな要素が含まれています。
マインドセットには、成長型マインドセットと固定型マインドセットがあります。
固定型マインドセットは、『自分の才能は、教育や努力の要素は少なく、生まれ持ったものである』という考え方です。
成長型マインドセットは『自分の才能は、自らの努力や経験によって伸ばすことができるというものです。
生まれ持った能力要素は少ない』という考え方です。
成長型マインドセットは、やればできる→勉強する→良い結果→よっしゃ出来た❗→やればできる。この正のスパイラルを生み出します。
お子さんが、固定型マインドセットだとガッカリすることはありません。固定型を成長型に変えることが出来ます。
お子さんが得た結果にとらわれず過程をほめるようにしましょう。そうすれば徐々に成長型マインドセットに変わります。