お母さん‼子育てには、過程をほめる『プロセスプレイズ』と過程を認める『プロセスフォーカス』を利用しましょう。きっとうまくいきますよ。
自分で『やりたい』と言いながら途中であきらめた我が子に対して、『あんたは中途半端なんだから、あれほど最後まで続ける言っておいて!』とつい言ってしまった経験はありませんか?どのお母さんにも一度や二度はありますよね❗
また、自分も小さい頃、言われた嫌な思い出、鮮明に覚えていますよね。
『中途半端』って本当に嫌な言葉です。私もよく言われました。
そんなつらい思い出のあるお母さんは、今後けっして子供さんに使わないでください。
出来なかったという結果に対して責めるのではなく、一生懸命頑張ったプロセス(経過)に対して行動しましょう。
行動とは、プレイズとプレイズとプレイズ(ほめる)とフォーカスです。
『子育てパーソンプレイズ』
『子育てパーソンプレイズ』とは
個人の人格や能力、行動の結果に対してほめる事をパーソンプレイズと言います。基本的にはほめる事は良いことなのです。
しかし、良い結果が得られている状況では問題はありませんが、あまり良くない結果が出た場合には、問題が生まれます。
お子さんの中には、前回はほめられ、今回はほめられないということにより、大きな失望をおぼえることがあります。
これが、パーソンプレイズを推奨できない理由です。
『子育てプロセス プレイズ』
『子育てプロセス プレイズ』とは
パーソンプレイズが個人の人格や能力、行動の結果をほめるのに対して、プロセスプレイズは過程などでの努力や集中力をほめる事なので『プロセスプレイズ』と言います。
一生懸命やろうと始めた習い事ですが、途中で断念することもあります。そんなとき、その途中までの頑張りや、集中した事(時間)、努力した事(時間)など子どもさんが頑張ったところをほめてあげることをいいます。
私の苦い体験談をお話します。
息子は勉強もまあまあできて中学時代、学年統一テストでは毎回一桁以内に入っていました。
2年生の秋の統一試験では、4番でした。息子には、良く頑張ったとほめてやりました。
そして『もっと頑張れ』と激励したのです。
親御さんなら誰でも『1番を目指して、頑張れ』や『1番なら落ちないように頑張れ』と言うと思います。
残念ですが息子は、3番になることはありませんでした。
後で息子から聞いたのですが、『お父さんとお母さんは、ほめてくれなかった❗』『上を目指して頑張れ』としか言わなかったと言うのです。
私達夫婦はけしてほめていないわけではありませんが、息子には、『もっと頑張れ』が強すぎて、『ほめて貰えなかった』と感じたようです。ほめることに徹するほうが良かったのでしょう。
今回の記事の重要項目でもある『プロセスプレイズ』と過程を認める『プロセスフォーカス』を、みなさんは使いましょう。
息子の時でも4番と言うと結果をほめていますが、プロセスについてはまったく触れていません。
プロセスをほめていないため、6番になった次のテストではほめることが出来ませんでした。これが悪循環を生みます。
プロセスをほめていれば、6番になっても、親にほめられ、『もっと頑張ろう』となりますがその意欲を削いだのかもしれません。
より良いほめ方
より良いほめ方とは
今回のプロセス プレイズは、何かを成し遂げた時点の子どもをほめているわけではありません。
途中までの頑張りや、集中した時間などをほめているため、お子さんに『今の気持ちは?』や『挑戦してみてどう?』『やっているときの気持ちは?』などお子さんと状況を共有しながら話を聞きましょう。
おこさんの話に耳を傾け共感することが大切です。その内容に沿ったほめ言葉を使いましょう。
子どもの反応によってほめ方を変えたり、手を取り合ってほめたり、ハグしたりして褒めましょう。
私は『プロセス プレイズ』を良い事だと評価していますが、
研究者の中には、『ほめる』言葉には言い手の『もっと頑張れ』が見え隠れすると言います。その親の頑張りに戸惑う子どもは反発して結局うまく行かないと言います。
研究者は『プロセスフォーカス』を推奨しています。
『子育てプロセスフォーカス』
『子育てプロセスフォーカス』
習い事などで頑張っている経緯に焦点をあてて、子どもが成長したことに感謝して子どもとその習い事の経過について話をする。そして共感することをいいます。
習い事の結果ではなく途中経過に注目して結果はすぐに出ないかもしれないが、そのうち良い結果が出ると期待して取り組む。
心の底から子供さんに寄り添うことが大切です。
研究者の意見も解りますが、『プロセスプレイズ』と『プロセスフォーカス』の使い分けが大切ではないでしょうか?
習い事を例にとってお話ししますが、中途でやめる事となった場合でもどの段階まで出来たかによって『プロセスプレイズ』と『プロセスフォーカス』を使い分けましょう。
途中で断念したことでも、それまでの工夫や集中して行ったことそして努力した事、頑張った時間などプレイズ又はフォーカスしましょう。
ほめ方が大げさだったり、子どもが全くできなかったと感じている時点での『プロセスプレイズ』は逆効果になります。前述したように子どもに見透かされてはいけません。
参考文献
参考文献
世界に通用する子どもの育て方
著者自身、2児の母であり、自らの子育て経験を踏まえながら、「幸せになる」「世界に通用する」子になるための道を、科学的に検証されている事実をもとに解き明かします。
「何をすると子どもがダメになるのか」ではなく、「どのような関わり方が子どもの幸せにつながるのか」という温かい視点から、子どもも親自身も最短で幸せになる道を提示してくれる。
著者:村松 亜里
世界に通用する子どもの育て方を読んで
私はこの本を読んで、いろんなところで共感しました。また、そんな深い考え方があるんだと驚きもしました。もっと以前に知りたかった、それが本音です。
我が子には、きつく接したように思います。本当に反省しきりです。自分が育った時と同じように我が子にも接してしまいました。
その反省から皆さんには、お子さんが産まれる前や生まれてすぐに読んでください。いつ読んでも子育てに役立つことは間違いありません。
私の場合子どもが成人後に読むこととなってしまいました。ずっと以前に読みたかった本です。孫育てに使います。(笑)
子育ての早い段階で読むことを進めます。親には忍耐が大切ですので、迷ったら原点に帰るために読み返しましょう。
お母さんだけでなく、お父さん(旦那さん)にも読んで頂くことをお勧めします。
両親の考え方が違っていては、子育ては上手くいきません。