子育てを生き抜く

子育ての基本は、親子が信頼関係を築き、深めること

信頼関係

子育ては、子供が一人前になるよう『育み、教え、見守る』ことです。

 

親がすることは『教える』『しつける』『覚えさせる』『学ばせる』など、お子さんにとっては、全てさせられる事ばかりです。

自立心が芽生え始めたお子さんにとっては、信頼できることが一番大切です。そんな信頼できる親の意見は素直に受け入れます。しかし、そうでない場合は不信感が積もり、受け入れることができません。

そこで今回は、『子供との信頼関係を築く』をテーマでお伝えします。

信頼関係

信頼される母親・父親とは

子供達にどんな大人を信頼するかと尋ねてみると、次のような意見が出されました。

『嘘をつかない』『話をよく聞いてくれる』『やる気にさせてくれる』『褒めてくれる』『優しい』………ですが、言い換えればこのような親になれば信頼されるということです。

子供との信頼関係を築くには?

『相手の立場にたって考える』『お子さんをよく観察する』『約束を守る』『お子さんの話は最後まで聞く』『お子さんの話に共感する』『スキンシップ』『お子さんを褒める』の7つについて報告します。

共感する

相手の立場にたって考える(真の共感)

お子さんとの信頼関係の築き方(共感する)で悩んでいるお母さんは多いようです。『どうしても我が子を大人としてみることが出来ない』『〇〇ちゃんを一人の成人としては考えられない』など、大人として考えられないお母さんが多いようです。

そんなお母さんは、学生時代を思い浮かべてください。学生時代の大切な親友との関係は確かな信頼関係で結ばれていたはずです。

互いを認め合い、助け合いながらの親友関係は、信頼そのものでした。そんなあなたの親友とお子さんを置き換えて考えれば、解りやすいのではないでしょうか。

親子の場合、親と子の関係から、どうしても上下関係が存在します。親の『おしつけ』や『言葉足らず』で親以上に子供は、不満を溜め込んでいます。

それを解消するために、親御さんは、子供と考えず、過去の学生時代の親友と置き換えてみてください。先入観や偏見は除いて、まっさらな気持ちで向き合いましょう。

相手の置かれている立場になって考えることは、相手を思いやることや共感するための大切な条件であり、欠かせないことです。

相手の立場になって考える前提として相手を知ること、観察することも大切です。

親友のことを知り、気に掛け、気付くことでより良い関係が継続できます。同様にお子さんの態度や心の状態を観察し、少しの変化も見逃さないことが大切です。

お子さんを観察する(例)

その一例として、私の友人に次男が生まれた頃の話をします。

幼稚園から帰ってきた長男の元気がないのです。幼稚園で何かあったのかと訪ねても、『何もない』と言いますし翌日、幼稚園バスが来れば喜んでバスに乗りこみます。

しかし帰ってくると元気がないのです。そんな日が続いたある日曜日、お父さんに子供の様子を観察してもらって、原因が解ったと言うのです。

お父さんがお子さんを観察していると長男は遊びに夢中になっているのですが、ふと気が付くと、お母さんと次男を見つめて見ているのです。そして又遊び始めます。そこで察したお父さんは、長男に訪ねたそうです。『◯◯ちゃんどうしたの?』すると長男の答えは『あんなに優しかったお母さんが……』

弟君にお母さんを取られたように思ったようです。

この話を聞いたお母さんはびっくりしました。それは、次男の誕生を一番喜んでくれたのが長男だったからです。

お子さんを観察することや毎日の心の状態を把握することで、少しの変化を見逃すことがなくなり、大きなトラブルになる前に解決できます。

叱り

約束は守る(嘘はつかない)

親子の場合、簡単に約束は破られます。日常生活では、約束は有って無いようなところは有りますが約束が守れない場合は、親であっても、謝りましょう。『◯◯ちゃんごめんね』の一言で許す心も生まれます。

友人や親友の関係で、約束破りや嘘つくことは致命的です。時には、親友関係の解消に繋がることもありますが親子では『親子解消』はありえませんが、嘘をついて良いはずはなく、信頼関係は失われます。

しかし、親友関係のように壊れてしまうことの無いのが親子です。親子の信頼関係回復は可能です。

悪いことをしたと自覚があれば、お子さんに誠意を持って接し、『ごめんね』と頭を下げることが大切です。

お子さんの話は最後まで聞く

普段からお子さんとコミュニケーションを取ることが大切ですが、何かトラブルが起きた際には、素早くコミュニケーションを取ることオススメします。

その場合大切なことはお子さんの『話は最後まで聞く』ことです。特にお子さんに非の有る場合には、グーとこらえて最後まで話を聞きましょう。

重い口を開いたお子さんは、親御さんの遮る言葉で本音を言い出す機会を失います。親御さんは、大切な言葉を聞き逃すことの無いようにしましょう。

最後まで話を聞いてあげる事によって、お子さんは満足と安心を手に入れます。お父さんとお母さんが自分のことを受け止めてくれていると感じ心を開いてくれます。

共感

お子さんの話に共感する(共感の態度を示す)

子供が興奮した状態では、正論をくり返しても子供には通じません。そんなとき最初にすることは、子供の話に共感することです。共感は、子供の高ぶった心をクールダウンさせることができます

子供の意見に対して、言い分がわかる場合は、そのまま共感を深めていけばよいのですが、納得(理解)できないことがある場合でも、共感の姿勢を示すように心がけましょう。

うなずきや相づちでなどで、共感のふりをして話を聴きましょう。先ずは共感することが最優先ですそして、お子さんの高ぶった心を鎮め、本音を聞き出しましょう。

ハグ

スキンシップを忘れずに

良好な信頼関係が築けている場合は良いのですが、信頼関係に不安を感じる場合には、スキンシップを頭の片隅において、お子さんと接するようにしましょう。

お子さんとの信頼関係の入り口は、スキンシップです。スキンシップはお子さんのみならず親御さんの心も癒します。

突然の『ハグ』も効果的です。お子さんが、愛されていると感じてくれることが大切ですから、積極的にいきましょう。お子さんは恥ずかしがりますが、嬉しいものです。

お子さんを褒める

まだしっかり出来ていないことでも褒めることで、お子さんのやる気を引き出すことが出来ます。

『最近がんばっているんだって、お母さんに聞いたよ』『お母さん喜んでいたよ』これだけ言われたらお子さんも頑張ります。

その頑張りでさらに褒めてあげれば自然としっかりできるようになります。寄り添う

最後に

子育ては、お子さんと信頼関係が築かれていれば、そんなに難しいことではありません。しかし信頼関係が築かれていなかったり、失われた場合、子育ては全てがうまくいきません。

信頼関係を築くには、『相手の立場になって考える』『お子さんをよく観察する』『約束を守る』『お子さんの話は最後まで聞く』『お子さんの話に共感する』『お子さんを褒める』『スキンシップ』の7つが大切です。

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