人が生きていく上で必要とされる能力はいくつもあります。
自分を大切にして、生きることが一番大事ですが、生きていく上で必要なものがお金を稼ぐことであり『社会人として、企業で力を発揮する』ことです。
そこで今回は大企業が求める能力をどのようにして我が子に身に付けさせるかを考えていきます。
- 大企業で働きたい方
- 大企業でお子さんを働かせたい方
- 自己肯定感を高めたい方
- 成長型マインドセットについて知りたい方
大企業が求める人材と能力
大企業が求める能力には、『積極性』『向上心』『コミュニケーション力』『誠実性』『忠誠心』『信頼性』『チームワーク力』『柔軟性』『学習意欲』『問題解決能力』『リーダーシップ』『語彙力』『高い学力』……等々いろいろありますが、子供の頃に『高い自己肯定感』『成長型マインドセット』『基礎学力と学習習慣』の3つを身に付けることで、その内の多くを身に付けることができます。
大人になってからでも身に付けられる能力ではありますが、小さな頃に身に付けることで、より強固でぶれない能力となります。また能力を獲得することで他のスキルにも波及します。
お子さんの生まれもった能力は『知りたがりのやりたがり』です。『なぜ?どうして?』やお母さんがやっていることは『自分でもやりたい』がそれです。できるできないに関係無く、やってみたいのです。この積極性と探究心は、大企業が社員(新卒者)に求めている能力の一つです。
高い自己肯定感を育む
先ず最初に付けたいのが高い自己肯定感です。従来から日本人は自己肯定感が低い人種とされて来ました。
以前のように日本人同士のやり取り(取引)では、問題ありませんでしたが、グローバルな社会では、高い自己肯定感が求められます。
また長い人生を生き抜く上でも必要なのが高い自己肯定感です。
高い自己肯定感の持ち主は、いろいろ優れた特徴(下記に記載)を持っています。言い換えれば自己肯定感を上げることでそれらを身に付けることができます。
子育てにおいて、自己肯定感の高いお子さんを育て上げれば、良いことが解ります。
高い自己肯定感の持ち主の特徴
- 精神が安定している。
- 素直で、裏表がない。
- 自然体でいられる。
- 誰にでも優しくできる。
- 自分にも優しい。
- 積極的に行動できる。
- ストレスに強い。
- 立ち直りが早い。
- 他…………。
自己肯定感とは、何‼️
読んで字の如く【自分を肯定する感覚】です。ありのままの自分を良しとする心の状態です。
良い部分だけでなく悪い部分も自分だと認めることができる考え方を言います。背伸びをすることなく自然体でいる状態です。
この肯定感が高い状態が長く続くことでいろいろなメリットが生まれます。
学校生活と高い自己肯定感
小さな頃から肯定感を上げることは、集団生活において大きなアドバンテージを得ることができます。
高い自己肯定感を備えたお子さんは、友だちも多く、笑顔が絶えません。友だちからの信頼が厚く、リーダー的な存在となります。
物事に積極的に取り組むことができて、失敗もしますがミスからの立ち直りが早く、新たな解決策を探ります。
人と比べることが少なく裏表がないため、誰とでも仲良くなれてクラスの人気者です。
こんな学校生活が継続されるため、『自分は価値ある人間』だと自信を深め、それに合った自分になるために努力を惜しみません。
高い自己肯定感と成長スパイラル
本来、高い自己肯定感と、学力の有る無しは関係ありませんが、上記のような優れた特徴を持ち合わせている子供は、周りの期待や自らの努力により成績も伸びる傾向にあります。
人から信頼され、一目置かれることで成長のスパイラルが生まれます。
校内委員や学級委員に推薦され、やりきることで、自信も生まれ、コミュニケーション力やリーダーシップ力も育ちます。
成長型マインドセット
企業が求める能力で筆者が必要と考える2つ目が成長型マインドセットです。️
マインドセットとは?
マインドセットとは、その人の持っている基本的な考え方(価値観や心理状態)を言います。
その人がどんな考え方の両親から生まれ、どんな時代背景、環境で育ち、どんな教育や躾を受けて、どんな友人と付き合い経験したかなどの多くの要因によって個人のマインドは作られていきます。
影響を受けた割合によって、固定型と成長型に分けることができます。強い固定型から強い成長型まで分けることができます。
固定型マインドセットとは?
固定型とは、人間の能力は生まれもった能力であり遺伝的要素が強く後天的な成長は少ないと言う考え方です。
家系とか両親から受けついている能力であるため、自分では変えられない、他力本願的な考え方です。
物事が上手く行ってるうちは良いのですが、壁にぶつかったり、失敗すると困るのがこのマインドセットです。
他人と比較することで、良ければ安心して劣っていると感じれば落ち込みます。その落ち込み方は大きく体調を崩すこともあります。
成長型と比較すると『落ち込み』からの立ち直りに多くの時間を要するのがこのタイプです。
成長型マインドセットとは?
人間の能力は後天的なもので、教育や経験、人生観、価値観、信念などによっていつでも磨かれ成長していくものと捉える考え方です。
『やればできる』との考えから諦めることが少なく、物事に積極的に立ち向うことができるのがこのタイプです。苦境に強く、失敗からの立ち直りも早いのが特徴です。
高い学力と学習習慣
企業は、学力の高い人材を求めています。相対的に学力の高い人間は、他にも優れた能力を持ち合わせているからです。(学生時代を思い起こせば納得ですが、勉強ができた学生は他の能力も高かった)
例えば、語彙力、読解力、論理的思考などの他にコミュニケーション力や統率力もあります。
必要とする能力は企業や職種によってことなりますが、学力が高いことは、全ての企業に共通する部分です。
新たな能力を付ける場合、学習する習慣があればスムーズに取り組むことができて、良好な結果も得やすくなります。
上記の能力を身に付けるには、子供の頃の基礎学力と勉強する習慣が必要です。
自己肯定感が高く、成長型マインドセットの持ち主で、学習習慣が身に付いていれば、間違いなく伸びる企業の一員となれます。
これ以降は子育てにおいて『高い自己肯定感』『成長型マインドセット』『基礎学力と学習習慣』を育む方法を考えましょう。
自己肯定感高める方法
お子さんの自己肯定感を上げるには、先ずは、親御さんの自己肯定感を高める必要があります。この記事では、親御さんの方法は割愛させていただきますので、下記サイトをご覧ください。
お子さんの自己肯定感を育てる
高い自己肯定感を得るには、お子さんが、両親に愛されていると感じ、ここが自分の居場所だと感じられることが大切です。
両親の愛情を実感し幸せを感じるようになることです。
そのためには、スキンシップを忘れないで、何事に対しても褒めてあげましょう。
またいっしょにお風呂に入ったりいっしょに料理したり、コミュニケーションをとることも大切です。
いくつになってもスキンシップを
いつでもバグやギューすることで愛情を感じられます。お子さんが小さな時は、どこの家庭でもスキンシップをいっぱいしますが、学校に入学するとバグやギューの回数が減ります。
特に同級生や友達の前では、いやがりますが、されると嬉しいものです。(実感)どんどん小学生以降もバグやギューをしましょう。
行動の後にお子さんを褒める
お子さんの行動に対して、褒めることが大切です。実力テストで100点採ったことに対して褒めるのではなく、頑張って勉強したことや遊びたいのに我慢したことを褒めましょう。
満点を取ったことや成功したことばかり褒めると、満点を採れなかった時や上手くいかなかった場合は、褒めることができなかったりします。
子供が褒めてもらえないことに落ち込みます。回数を重ねると低い点数のテストを隠したり、挑戦を避けるようになる恐れがあります。
結果を褒めるより、頑張った経過を褒めてあげましょう。失敗した時や上手くいかなかった時でも褒めることで、次を頑張る意欲が出てきます。
コミュニケーション力を付ける
小さな頃から、数多く話すことで、コミュニケーション力を付けることができます。
スマホから得られる情報が多い現代ですが、お子さんと関わっている時は、子育てに集中して、お子さんと会話しましょう。
お子さんとの会話時間を増やしましょう。特に仕事で家を空けるお父さんは時間を設けて話しましょう。
面と向かって話すだけがコミュニケーションではありません。いっしょにお風呂へ入ったり、絵を描いたり、砂遊びなどで繋がりあうこともできます。笑顔を絶やさないことが大切です。
スマホを片手の会話はやめましょう。お子さんが愛情を感じない会話となってしまいます。心が伝わらないだけでなく伝えたい内容も薄れてしまいます。
子育てにおけるマインドセット
子供にいろいろ経験させることが大切なので、親御さんは先回りせず見守りましょう、と言います。
見たり聞いたりするだけではなく、自分でやってみることで、多くのことを学びます。
『百聞は一見に如かず』と言いますが、その見る行為より触ってやってみることが一番です。
特に子供の場合、『聞いて教わる』や『見て覚える』より『触ってやってみる』ことで学ぶことが多くあります。
1回目は出来なくても2回目、3回目と徐々にできる範囲が拡がり、最後には一人で全てが出来るようになります。
この『やればできる』と思うことが、成長型マインドセットの一つです。過去にできた経験が次の挑戦を生み出します。
お子さんの生まれもった能力である、自分でもやってみたい『やりたがり』を継続することで、『やればできる』が身に付きます。
基礎学力と学習習慣を身に付ける
勉強の入口は、いつでも何にでも興味を持つことです。お子さんの持って生まれた『知りたがり』を延ばすことです。
お子さんの口ぐせ『なぜ・どうして』には、答えてることが大切です。お母さんが解らないことや苦手なことは、本や図鑑でいっしょに調べましょう。
大変な日常ですが、この苦労が勉強好きや勉強習慣を作ります。
読み聞かせと読書
小さな頃から読み聞かせをすることで、本や文章に対する抵抗感を取り除きます。
読み聞かせは、相手の話を真剣に聞くことで、集中力を養い読解力も付けることができます。
読み聞かせを継続することで、読書の楽しさや小説の面白さを知ります。
この時期に多くの文字に触れることで、文字に対する苦手意識をなくすことができます。
読書と勉強の習慣化
小さい頃から楽しく『勉強遊び』を続けることで、習慣化できます。続けるコツは『楽しむ』と『褒める』です。
最初は遊びとしてスタートして時間をかけて習慣にします。先ずは『楽しく、そして褒める』毎日決まった時に決まった時間行います。
お子さんがまだやりたいと思う頃に終わります。続きは明日とワクワク感を残します。
数字遊びや文字遊びの時は『褒める』ことを忘れないでください。
親御さんに褒められることは嬉しくて『自己肯定感』も上がりますが継続しようとする助けにもなります。
勉強は親がサポート
勉強遊びで習慣化できても、学校の勉強となると全てが楽しい訳ではありません。親御さんのサポートが大切です。
小学校へ入学と同時に個室や勉強机を与えますが、毎日の勉強はリビングでさせましょう。親御さんの目の届く所にしましょう。
親御さんも隣でいっしょに机に向かうことで、お子さんに一体感を味合わせ、解らない問題に対してはヒントを与えましょう。
『勉強遊び』
足し算や引き算、文字遊びなど簡単な勉強を勉強遊び称しています。
受験勉強について
将来の受験を考えた場合は、朝型勉強を取り入れる方法もあります。
友人の誘いやSNS、テレビの誘惑を避けて朝方勉強する方法です。集中力が養われ短時間で勉強を済ませることが出来ます。
朝型勉強を継続させには?
お子さんの睡眠時間は成長と共に徐々に減っていきます。従来は眠る時間を遅らせて徐々に夜型になっていきますが、眠る時間はそのままにして、起きる時間を早めます。そうすることで容易く早起きができます。
お子さん一人では、難しいので、家族で早寝早起きを始めましょう。お父さん、お母さんには、朝活として始めましょう。
朝活を始めることで、朝のイライラは減り、肌艶もよくなり健康にもなれます。
まとめ
高い自己肯定感、成長型マインドセット、基礎学力・学習習慣の3つを習得できれば、他に多くのスキルが身に付けられます。
例えば、高い自己肯定感の持ち主で、やればできるを知り、高い知識と勉強する習慣が備わっていることは多くの企業が求める人材であり優れた能力です。
本を読むことで『読解力』『語彙力』『文章力』を身に付けますが、学校の成績が上がれば、友人からは一目おかれ『リーダーシップ』を身に付け『統率力』など多くのことが身に付きます。
日々の子育ては、大変な事ばかりですが、この3つに主眼を置くことでより良い子育てができると考えます。