定年退職したら『セカンドライフを楽しみたいですね。海外旅行に行きたいし、ゆっくりもしたいです』『私はゴルフや釣りを覚えたいですね』といろいろやってみたいことがいっぱいあるようです。
しかし、『それ、あなた一人の考えではありませんか?奥さんと相談されましたか?』
奥さんが考えるセカンドライフ
奥さんは違う考えをお持ちのようです。今までは、旦那さんがお仕事されているので食事の支度、洗濯、掃除など全ての家事を、奥さんがやっていました。
ひょっとすると、これからもこの関係がずっ〜と続くと思って(勘違いされて)いませんか?
特に健康に自信のあるご夫婦ほど余計に気をつけましょう。奥さまは違う考えをお持ちのようです。
結婚当初は奥さまも仕事をお持ちになっていましたが、出産を機に専業主婦として、子育て中心の生活が始まりました。
子育てが終わり、また、以前のように外部との関わりを持ちたいと考えていながらも弁当や食事の支度、洗濯、掃除など全て担い、旦那さんが稼いでくれているため、自分を抑えて続けてこられました。
そんな状況の中、旦那さんの定年退職を機に、違う生活を送りたいと考えている奥さんも多いようです。
奥さんの考える定年後の生活
あなたの奥さんにもいろいろな考えがあるようです。ちょっと聞いてみましょう。
奥さんの意見 その 1
定年まで頑張って頂きありがとうございました。これからの5年間は私が働きます。家事全般お願いします。土曜、日曜は手伝いますので平日はよろしくお願いします。
奥さんの意見 その 2
長い間、お疲れ様でした。今後は自分の好きなことをして生活をしたいと思います。朝、夕の食事は作っておきますので自分で温めて食べてくださいね。
奥さんの意見 その 3
『朝、仕事に行って夕方帰ってくる。そんな毎日でしたが、旦那さんが毎日自宅にいる』と考えると憂鬱です。
好きで一緒になった人ですが、子供が生まれてから話題は子供のことばかり、その子供が育ち、旦那と2人きりで話す話題が見つかりません。
奥さんの意見 その 4
定年まで頑張って頂きありがとうございました。休日の午後のようにテレビの前でゴロゴロした旦那さんを毎日見るのは嫌です。毎日規則正しい生活を送ってくださいね。
奥さんの意見 その 5
旦那本人には言えませんが、『旦那元気で留守がいい。』上手いこと言いますよね。私の気持ちにピッタリです。自宅にいなければどこに行っててもいいです。交通事故には、気をつけてください。
奥さんの意見 その 6
定年まで頑張って頂きありがとう。体を動かすことが健康の秘訣です。家でゴロゴロしないで趣味を見つけてください。私は好きな趣味にはまります。
奥さんの意見 その 7
旦那とは、必要以上に話をすることはありません。定年退職後に自宅でゴロゴロするようなら、離婚も選択肢の一つと考えます。
私には一人で暮らしていく基盤が無いので、旦那といますが、好きでいるわけではありません。
切羽詰まったパートナーもいる
奥さんその7のような意見が多いのも事実です。退職を機に夫も変わってくれることを期待したのですが変わってもらえなかった。
退職して自宅にいることが増えて耐えられない。私は家政婦ではない。などの意見も多数あります。
女性から離婚を言い出すきっかけとなるのが、子供の独立時と定年退職時のようです。
踏み切れない大きな要因が生活費問題ですが、その点がクリアされれば………そんな方が多いようです。
今回奥さんの意見を書きましたが、家事を全くしない奥さんもいるようで、定年退職を機に離婚を‼️と考えている旦那さんもみえます。
セカンドライフはパートナーと考える
パートナーあっての人生です。相手を労う『お疲れ様でした』『支えてくれてありがとう❤️』この言葉が何よりのプレゼントです。
今後は、夫婦でよく話し合いを重ね、お二人が納得できる形を取りましょう。定年退職は旦那さんのイベントであっても、セカンドライフは旦那さんだけのものではありません。
夫婦お二人が末永く仲よく暮らすには、奥さんの意見を尊重して、ライフ設計をしましょう。一歩引くことが大切です。
先輩の定年後の過ごし方
現在は60歳定年から65歳定年の移行期です。年金支給までにタイムラグがあるため定年前と同様に働いている方が多いようです。
① 以前と同様に毎日働く
旦那さんの意見 その1
再雇用制度を利用して働いている。給与は6割程度に減ったけど、やり慣れた仕事だから、気楽に続けられている。
旦那さんの意見 その2
体に大きな負担がかからないような仕事をしている。朝起きて毎日のルーティンをこなすことが体によいと考え今も働いています。体を動かすことが健康の秘訣ではないでしょうか。
旦那さんの意見 その3
『仕事が趣味』みたいなところがあるから続けて働いています。早めに続けられる趣味を見つけたいと思います。
② 家事を分担制にする
昔から男性は外で働き、女性は家を守ることから家事は女性がすることが当たり前の日本、しかし世界では男性も家事を行うことが常識になっています。
旦那さんの意見 その1
定年前までは全ての家事を妻にやってもらっていた。これからは私が妻に代わって頑張るつもりです。妻と相談して決めていけたら良いと思います。
旦那さんの意見 その2
妻も外で働きたいと言っているので、私が専業主夫としてやろうと考えています。全く料理が出来ないので、先ずは掃除・洗濯からです。
旦那さんの意見 その3
以前、新聞で読んだのですが、『男性が独りになると食事の支度ができなくて、食生活が乱れる』と書いていました。そう聞いて妻に料理を習おうと思います。そして私が食事担当になろうと思います。
③ ボランティア活動をする
旦那さんの意見 その1
世間では、定年退職後に旦那が自宅でゴロゴロ、奥さんも、旦那さんも『話す事もなくて息が詰まる』なんて聞いたことがあります。そうならないためにボランティア活動をします。
旦那さんの意見 その2
私もそんなに話をする方ではないし、気を使われるのも嫌ですから、ボランティア活動に参加します。
旦那さんの意見 その3
話をすることが好きなので、ボランティアをしようと思います。
何より『生きがい』を感じたい。世の中の役に立ちたいですね。世の中と繋がっていたいですよね。
④ 夫婦不干渉
夫婦が仲よくすることは良いことであるが、パートナーといつも一緒にいることが良いことではない。
旦那さんの意見 その1
夫婦仲が悪い訳ではなくパートナーの行動に対して干渉しないようにしたいと考えています。
妻にはお友達との付き合いを大事にしてもらって、私は自分の趣味を大切にしようと思います。
夫婦で一緒に行動する際は仲よくできる自信があります。
旦那さんの意見 その2
妻がやりたいことと私がやりたいことが違いますので、あまり干渉しないで、いい距離感で暮らしていけたらと考えます。
夫婦にとって何がベストかよく考えてみます。私(旦那さん)が譲歩して事に当たれば上手くいきます。
一番いけないことは過去の思いを根に持ち将来を台無しにすることです。セカンドライフの始まりは、新たな気持ちでスタートさせましょう。
最後に
定年退職を迎えセカンドライフを楽しもうと考える旦那さんへ
セカンドライフを楽しみにする気持ちはよくわかります。しかしセカンドライフは貴方のためだけにあるものではありません。
奥さんと二人で作り上げるものです。奥さんとよく話し合って決めましょう。
夫婦仲よくも過ごすも良し、夫婦別行動、個々で趣味を楽しむもよし、好きで一緒になった二人です。