子供の吸収力は凄いものがあります。一度聞いたことや見たことを直ぐ覚え、簡単にまねたり出来ます。
計り知れない能力を秘めていますが、経験を必要とする判断力は備わっていません。『良いこと』と『悪いこと』の見極めが出来ません。
『子供だから』と許されることもありますが、そのまま正すことが無ければ、成長してからも使い続けてしまいます。
大きくなってからの常識外れの行為は、問題です。子供の頃に常識・非常識を教わることはお子さんにとっては財産です。
『やってはいけないこと』や『言ってはいけないこと』『使ってはいけない時』などお子さんに教えましょう。
子供にやって『いいこと』『悪いこと』を教える
幼いお子さんは、すること全てが初めての事ばかりです。興味が湧いたことは、良い、悪いに関係なく手を出しますが、怪我や物を壊す恐れがない場合や他人に迷惑をかけない場合は、そのままやらせましょう。
事前に止めるのではなく、体験させましょう。その後やってはいけないことを伝えましょう。そして、何回も繰り返し伝えることで、いけないことと認識させましょう。焦りは禁物です。
子供にはこんな一面もある
良いことでも、悪いことでも親御さんの反応を見て繰り返すことがあります。親御さんのリアクションが大きいと、ダメと叱られても繰り返します。
お子さんは親御さんの反応が嬉しくて何回も繰り返しますが、そんな時は、お母さんの反応を極力小さくすれば、その行為は収まります。
使って良い言葉、いけない言葉をおしえる
言葉については、親御さんとの日常生活で覚えていくもので、お母さんとの間では、使ってはダメと言うものはありません。
しかし、お友だちが使う良くない言葉を真似ることがあるので、その都度、親御さんが直してあげましょう。これも繰り返し伝えることで、直っていきます。
生き物との接し方(動物・植物)
植物や動物との接し方については、公園や図鑑で教えてあげましょう。お母さんが苦手な昆虫などは、お父さんにお願いしましょう。
幼いお子さんには、生き物という思いが無く、おもちゃ(玩具)と思っているふしもあるので、むしったり、ちぎったりすることもあります。
植物や動物は育て、可愛がるもので優しく扱うことが大切だと教えましょう。
お友だちとの遊びで覚える行為・言葉
幼いお子さんで注意を必要とする場面は、お友だちといっしょに遊ぶ時でしょう。
仲良く遊んでいる時は良いのですが、『おもちゃを取った、取られた』や『壊してしまった』『叩いた、叩かれた』などのアクシデントが起こる恐れがあります。
お子さんたちの世界でのことであり、あまりナイーブになることはありませんが、注意は必要です。(お友だちのお母さんとの関係が冷え込まないように対応しましょう)
親御さんが良い手本を見せる
親御さんが優しく教えることでお子さんも楽しく覚えますが、言葉で教えるだけではなく、親御さんの毎日の行動が手本となります。特に1日中お子さんと過ごすお母さんの行動や仕草を見て覚えます。
お母さんの普段の行動や考え方がお子さんに反映しますので、お子さんに注目されていることを意識した行動をとるようにしましょう。
未熟な3歳児脳(ダメな理由を理解できない)
3歳くらいまでの脳は、未熟なため、お母さんの言うダメな理由は理解できません。『お母さんがダメというからやらない』という判断です。
『◯◯をしてはいけないよ』『◯◯は言わないようにしようね』と優しく諭しましょう。何回も繰り返し諭すことで、『大好きなお母さんの言うことだから』と、わかってくれます。
ダメな理由も理解できる4歳5歳
4~5歳になると、自我が発達し他人から自分がどう見られているかが気になり始めます。この頃になるとお子さんとのやり取りがスムーズになります。
お子さん本人が納得して『そうなんだ、なるほど』と、考えられるようになるので、『やってはいけない理由や言ってはいけない理由』を伝えましょう。また、『使ってはいけない場面』なども教えましょう。
幼稚園児や小学生
幼稚園児や小学生になると行動範囲も広がり、園や学校、公園などでのお友だちとの会話や遊び、ゲーム、テレビ番組による影響が加わります。
幼稚園や小学校では、友だちも増えて自宅では考えられない事や言葉を覚えてきます。また、テレビ番組やユーチューブなどで使われる言葉を覚え間違った言動も増えてきます。
やんちゃざかりのお子さんの言動
幼稚園や小学校では、友達との関わりが多くなり、友達に感化されたり上級生に憧れて、悪い言動に走ることもあります。今まで使わなかった言葉づかいや態度を取ることがあります。
例えば、遊びの場で『ヘイト』的な言葉を投げかけたり、『社会的性別』に関する言葉を平気で使うこともあります。
お子さんの生活を見直す
我が子がお友だちに対して悪い言動を繰り返す場合、お子さんの生活を見直す必要があります。悪い言動の出所を探りましょう。
お子さんは今、悪い環境に晒されている恐れがあります。テレビ番組であったり、お友だちとの付き合い、親御さんの言動など見直す必要があります。
叱り方で気を付けること
時には、お子さんを叱ることもあると思いますが、お子さん自体(人格)を叱るのではなく、お子さんのやった行為を叱るようにしましょう。
『何であなたはこんなことするの?◯◯ちゃんダメね‼️』『そんな事をする子はうちの子じゃない❗』などの言い方はやめて、『◯◯することは良くないね!』『◯◯することは間違っているよ』と行為に対して叱りましょう。
叱りつけてもさせること 2つ
①、お子さん自身もそうですが、お友達に対しても危険な行為は絶対やらないようにさせましょう。親御さんがこのような危険なことを見つけたら、叱りましょう。何回も繰り返すようであれば、多少強めに叱りましょう。
②、公共の場での行動は、自宅と違い、他人に迷惑を掛ける事となります。病院や診療所などでは、病気の人やお年寄り、赤ちゃん、妊婦さん、ケガをした人などがいるためお子さんの言動には注意が必要です。
最後に
3歳までは、『やってはいけない』ことを言い聞かせ、4歳以上は、いけない理由も教えましょう。この頃からはいけない理由も理解できます。
お子さんは、親御さんの言動を真似ますので、親御さんはお子さんに注目されていることを認識しましょう。
命に係わる行為や大怪我につながる行為は、年齢に関係なく強めに叱りましょう。