セカンドライフを生き抜く

健康寿命をのばし、定年退職後のセカンドライフを楽しもう。 楽しむためには、先ず、健康。

平均寿命

セカンドライフを愉しむためには、健康に留意して健康寿命を延ばそう。

人生100年と言われる現在、定年退職後の人生は長いと感じる人も多いが、体に不安なく過ごせる時間はあまり長くないのが現状です。

定年退職後のセカンドライフを満喫するために、動ける体を作ることで健康寿命を延ばし、一日でも長く楽しみましょう。

定年退職者

平均寿命と健康寿命

厚生労働省の資料によると、2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳です。

しかし、この寿命とは元気で生きている年齢ではありません。寝たきりで、食事は流動食の方から家族やヘルパーさんに介助をお願いしている方なども含まれています。

ひとりで日常生活ができ、元気で暮らせる期間を健康寿命と言います。

健康寿命とは❓️

日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと。

        ウィキペディアより

厚生省から発表されている資料によりますと令和元年の健康寿命は、男性が72.68歳、女性は75.38歳です。

不健康な期間=平均寿命-健康寿命

平均寿命から健康寿命を引き算したものが、健康でない期間になります。これが不健康な期間です。

  • 男性:81.64-72.68= 8.96
  • 女性:87.74-75.38=12.36

(調査データ:平均寿命2020年、健康寿命2019年)

その不健康な期間は男性は8.96年、女性は12.36年です。おおよそ10年間は体調が悪い(不健康)期間があります。

現在の定年退職制度の状況

現在の定年退職年齢は60歳、2025年には65歳に、その後70歳まで引き上げられます。(正しくは現在は移行期間です)

現時点では、70歳定年制は努力目標であり正式な決定ではありません。

しかし今の流れを考えると近い将来間違いなく70歳定年制度になります。

セカンドライフ

セカンドライフ期間

そこで、定年退職までしっかり働いてその後、充実したセカンドライフを楽しく過ごしたいと考えた場合、下記のような数値(結果)になります。

健康寿命-定年年齢=2nd life time

定年退職:65歳の場合

  • 男性:72.68-65= 7.68
  • 女性:75.38-65=10.38

65歳で定年退職した場合、健康でセカンドライフを送れる期間は、男性で7.68年間、女性で、10.38年間です。

定年退職:70歳の場合

  • 男性:72.68-70=2.68
  • 女性:75.38-70=5.38

70歳で定年退職した場合、男性は2.68年間、女性は、5.38年間です。

男性の健康寿命が72.68歳、定年退職が65歳であれば、セカンドライフを楽しめるのが7.68年間ですが、定年退職が70歳となれば、3年間無いのです。

セカンドライフいろいろ

仕事が好きで、セカンドライフも仕事ですと言い切れる方は良いのですが、セカンドライフを仕事以外で楽しみたい方にとっては短すぎます。

定年が65歳の場合、セカンドライフを満喫できるのは、男性は約8年、女性は約11年です。

考え方によりますが、『体が動くうちは働きたい』『10年程度はセカンドライフを満喫したい』『仕事半分、余暇半分で暮らしたい』など人の思いはそれぞれです。

但し、ソファーに腰をおろして一日中テレビを見たり、ボーとしていることはよくないですね。体を動かしましょう。

健康

人間の体は使わないと動かなくなります。体を動かすことで仕事ができます。反対に仕事をすることで体も動かすことができます。

活動的な趣味は普段使わない筋肉を動かしますので、より健康になれます。

頭(脳)もそうですね。本を読んだり、文字を書いたりすることで脳が活発に活動します。

健康寿命を延ばす

健康で楽しめるセカンドライフ期間が2.68年ではあまりにも短いとは思いませんか?

定年まで一生懸命働いてきてこれから楽しもうと思うと健康で、楽しめる期間は、3年間ないのはあまりにも寂しいですよね。

長期間セカンドライフを楽しむためには、体に気を付け健康寿命を延ばす必要があります。

それではどのようにすればよいのでしょうか?それでは先ず日本人の死亡原因を見ていきましょう。

55歳~79歳の死亡原因の1位から3位

厚生労働省の調査によると55歳~79歳までの死亡原因の1位:悪性新生物(がん)、2位:心疾患、3位:脳血管疾患です。

悪性新生物(がん)の原因

悪性新生物(がん)の原因となるのが、生活習慣と感染です。タバコは肺がん、食道がん、胃がんの原因になります。また飲酒はのど、食道、大腸、肝臓に悪影響を与えます。

味の濃い料理や塩分の多い食事は胃がんの原因にもなります。食物繊維の少ない食事は大腸がんのリスクを上げます。

心疾患の原因

心臓の血管が詰まってしまう心筋梗塞や血管が狭くなる狭心症が主な心疾患です。

血管が固くなり、プラークやコレルテロールがたまることで起こる病気ですので、高血圧や高血糖が問題の根底にあります。

高血圧や高血糖は塩分の摂りすぎや肥満に要因があります。

脳血管疾患の原因

脳血管疾患には脳出血と脳梗塞があります。その原因は高血圧、動脈硬化、喫煙です。

そのほかにもお酒の飲み過ぎや運動不足、睡眠不足などの生活習慣が原因にあげられる病気もあります。

禁煙

生活習慣病について

日本人の死亡原因を考えると食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が病気の発症や進行に大きく関わっていることがわかります。

暴飲暴食や運動不足で肥満、高血圧は生活習慣病の主たるものですが、劇的な改善は難しいので、少しずつ治していきましょう。

日本人の死因には直接関係はありませんが、糖尿病は多くの病気を誘発するものです。

糖尿病は、眼の病気や脳卒中、心疾患を引き起こすことがあります。また糖尿病は生活の質や人生の質を低下させるものです。

骨折により寝たきりになることも多いので骨折には注意しましょう。

散歩は良いことですが、サンダルや草履での散歩は控え、スニーカーや靴を履き膝と爪先を高く上げて歩くようにしましょう。

介護期間 10年間(統計)

自立した生活が送れなくなってから(男性:9年、女性12年)10年間生きていかなければなりません。

今では当たり前になってきた老々介護が10年も続きます。

二人とも介護になった場合、残念ですが、子供や施設を頼るしかありません。さもないと二人とも死を待つしかありません。

そうならないためにも、若い時から健康維持と体力強化を心掛けましょう。

不健康な期間を短縮したい

自立した生活(男性:9年、女性12年)が送れなくなってからの10年間を短くしましょう。

あくまでもこの10年という数字は過去の数字であり平均を表している数字です。

自らが健康と向き合い、食事や生活を見直し健康でいられるように節制すれば、健康寿命を長くすることは可能です。

若い頃から継続した健康チェックが大切です。健康診断で得られた血液データや医師からのアドバイスを取り入れながら健康な体を作りましょう。

体調を崩した場合は早めの受診で早期発見、早期治療をすることが最も効果的です。

食事に気をつける。

暴飲暴食は控え、バランスのよい食事が大切です。良質なタンパク質を摂って脂肪分は控えましょう。 

ベースとなる栄養をしっかり摂った上で、骨や筋肉に必要なカルシウム、体の調子を整えるビタミンやミネラル、食物繊維などをバランスよく摂ることが大切です。

健康

体力をつける。

体を動かしましょう。軽い運動から始め、徐々に負荷をかけて体をきたえましょう。若い頃と違って筋肉を付けることは難しいので、筋力維持に努めましょう。

無理は禁物

歳を重ねた方は、無理は禁物です。若い時は無理も効きますが、年を重ねてからの無理はケガや故障に繋がります。

若い時に鍛えた体を維持しながらの生活をしましょう。年老いてから筋肉を付けることは大変です。念入りな準備をしないと大ケガのもとです。

若い頃は、同じような痛みが出ても数週間で完治しましたが、歳をとると治りが悪く、新たに筋力をつけることが難しくなります。

準備運動を繰り返し行い、若い頃の倍以上時間をかけて運動しましょう。

最後に

考え方によって、定年退職する歳には、違いがありますが、多くの人は健康で長くセカンドライフを楽しみたいと考えています。

生活習慣を見直して、一日でも長くセカンドライフを楽しみましょう。

人の体は動かすことで強く健康になり、健康になることで体を動かすことができます。セカンドライフも元気に体を動かしましょう。

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