『蓄光テープや塗料で経路を光らせ、安全に避難』
- 蓄光テープに興味をお持ちの方
- 夜中の地震に危機感を抱いている方
- マンションの上部にお住いの方
- 蓄光テープは割安で使ってみたい方
地震や災害はいつやって来るかわかりません。
日中でも地震となれば、パニックになりますが、真っ暗な夜中であれば・・・
ましてや、停電ともなれば恐怖で大パニック、何も手に付きません。
地震の揺れで目が覚め、真っ暗な中玄関への誘導灯が光ってたら助かりますよね。
しかし自宅の中に誘導灯は、有り得ません。
その代わりになるものが蓄光テープです。
蓄光テープを貼るか蓄光塗料で印を付けるだけでいいんです。ほんの小さな印で十分です。
『蓄光テープの威力は?』と言いますと、室内の電灯をoffにした直後には、新聞のタイトル文字なら難なく読める明るさです。
暗さを必要とする寝室では、明るすぎる程です。
蓄光テープを太陽光にかざして、真っ暗な部屋に入ってビックリ「こんなに明るいんだ」これが私の第一声でした。
蓄光テープの特徴と利用方法
私の提案は、「蓄光テープ(蓄光塗料)を夜中の地震時の誘導目印にしましょう」です。
地震大国日本の現状と今後において、夜中に地震がやって来る可能性は、大いにあります。
命を守るために、安全に避難できるよう誘導経路を決めて目印を付けることが大切です。
各メーカーからは、蓄光物質を利用した製品が多く考案されています。
蓄光テープ、蓄光チェーン、蓄光標識(交通標識、消防標識)などがあります。
しかし使用されている施設や場所は少なく、家庭での使用例はもっと少ないのが現状です。
現在の蓄光テープは、電源が不要で、昔の夜光塗料と違って放射線を出しません。
また毒性を持たない安全な物質です。
蓄光テープは、光を貯めながら、光を放出します。
明るい場所では認識できませんが常に貯めた光を放出しています。
最初は凄く明るく光りますが、徐々に光は弱くなっていきます。
最初の光が凄く明るい為に、数時間で暗くなってしまうイメージがありますが、超高輝度テープでは、12時間程度光り続けます。
暗がりでは少しの光でも明るく感じるため、夜中であれば、けっこう明るく感じます。
蓄光物質は半永久的に使用出来ますが、テープの場合、シール(粘着部)の劣化や蓄光物質の剥がれ落ちにより光の量が減る可能性があります。
塗料の場合、野外では油性でも劣化は見られますので、水性塗料の使用は避けた方が良いでしょう。
各メーカーは、蓄光テープの性能や製品の向上に向けて日々努力しています。
超高輝度レベルの耐水性顔料の蓄光物質が開発されてるようです。
超高輝度・高輝度・中輝度の比較
蓄光テープの輝度比較です。右から「超高輝度」、「高輝度」、「中輝度」テープです。
厚みは超高輝度テープが0.6㎜、高輝度テープが0.3㎜、中輝度が0.25㎜です。
撫でると超高輝度テープは指に引っかかります。
長期間使用するためには保護用テープの使用をお勧めします。
太陽光を15秒間当て、直後に暗室で撮影しました。
右から「超高輝度」、「高輝度」、「中輝度」テープですが、超高輝度は凄く明るくテープの周囲は光でにじんでいるように見えます。
太陽光を数秒当て2時間後に暗室にて撮影しました。
直後と比べると極端に光量が減っているのが分かります。中輝度テープでもまだ光っています。
太陽光に15秒間当てて3時間後の暗室にて撮影しました。
上記画像と下記画像とは別の日に撮影しました。
太陽光に15秒間当て、12時間経過した蓄光テープの画像です。
スマホで撮影しました。超高輝度テープが薄っすらと確認できる程度です。
暗がりで見るともう少しはっきり見えます。
蓄光テープ・塗料の使用例
あるメーカーの実験結果です。
2階から1階までの階段を真っ暗な状態と蓄光テープ使用時(階段や手すりに蓄光テープを貼り光らせる)とで避難時間を比較しました。
テープの光があれば真っ暗な時に比べ、避難時間が3分の1に短縮できたそうです。
真っ暗では26.3秒必要であった時間が9.6秒で避難完了です。
何が起こるかわからない地震の中、17秒も速く避難できるなんて、画期的な避難用品です。
日東エルマテリアル株式会社カタログより引用
上記の階段ではありませんが、地震で揺れる真っ暗な階段を下りるのは、至難の業です。
右の図のように蓄光テープで段差や手すりが確認できればスムーズに下りることが出来ます。
明るい階段と暗い階段(蓄光テープのおかげで階段の段差が確認できる)メーカ資料より
光るテープいろいろ(蓄光テープは蓄光塗料を加工したものであり、塗料を含め蓄光テープとして、書き進めます)
光るテープには蓄光テープ、反射テープ、蛍光テープ、
蓄光テープとは、
蓄光テープとは、聞き馴染みの無い言葉ですが、文字通り、
太陽光だけでなく、
充光のための電源はいりません。発光物質の成分の多くは、
光を貯めてあとから光る現象を燐光とも言います。
燐光(蓄光)と蛍光の違い
燐光と蛍光は、広い意味で同じ、
光ルミネッセンスは、
直ぐ光るか、遅れて光るかの違いです。
◯エルティ-アイ株式会社さんでは、蓄光テープを光ルミネセンス(Photoluminescence)現象からPLCテープと呼んでいます。
蓄光テープや蓄光塗料をメジャーにするためのメーカーさんの戦略がわかります。蓄光テープでは少しわかりづらいですね。
反射テープとは、
光を反射して光るテープのことで、光源のない所では光りません。
自転車やランドセルなどに貼り付けて通勤、通学時に自動車などのライトの反射を受けて光るものが反射テープです。
蛍光テープとは、
光に反応して明るい場所で非常に鮮明で明るく光るテープです。
蛍光とは、光を受け、直ぐそれ以上の光や違う色の光を放出する現象を言います。
その過程は短く一瞬です。明るい光を出すのですが、光を受けているときのみ光ります。
発光テープとは、自らが光るテープのことですが、発光物として放射性核種が使われますので現在は製造禁止です。
近年発光テープの代わりに注目されている光るテープが蓄光テープ
蓄光テープ長所と短所
蓄光テープの良し悪しを比較する項目は、
充光時間と言っても、プラグに差し込んでの充光ではなく、
言い換えれば、長時間太陽光に当たっても充光量は増えません。
数秒程度で十分です。
白色蛍光灯や白色LEDでは、太陽光のようにはいきません。
・蓄光テープは最初は明るいのですが、
先ほども書きましたが、
・蓄光テープは接触により蓄光物質が剥がれ落ちたり、
・
蓄光テープの入手方法
テープも塗料も、色々な種類がありますが、
(
蓄光テープは、明るさ順に、「超高輝度」、「高輝度」、「
特に「超高輝度」
超高輝度テープは、10~12時間程度光ります。
私の使用経験
夜中の地震に備えて避難経路に貼っています。
寝室のふすまの取っ手が判るように、
スマホと蛍光灯のリモコン橫に小さく貼っています。
玄関ドアノブ付近に高輝度蓄光テープを貼る必要がありますが、夜帰宅時以外は電灯を付けないため、充光(電)不足感があります。
しかし夜中、目が暗さに慣れた状態では蓄光テープの確認ができます。
通勤には自転車を使用しているのですが、自転車の前後・左右に着けております。
使用の甲斐あってか、事故には1度も遭遇しておりません。(無事故の理由は判りません)
5階マンション住まいのため、階段にも付けたいのですが、集合住宅のため二の足を踏んでいます。
難避対策と関係ないのですが、…
電灯用の壁スイッチに付いている小さなランプ、ご存知ですか?
このスイッチをOFFにするとスイッチに内蔵された小さな電灯が光ります。
真っ暗な中、スイッチの場所を教えてくれます。これ便利ですよね。
これと同じことが、蓄光テープでもできます。
電灯が点いている間に貯めてスイッチをOFFにすると蓄光テープが光ります。
新たにスイッチの買い換えを考える必要はありません。
直径1cm程度の丸いテープを貼ればそれで完了。
電気代0円の蓄光テープ良いですよ。(インターネット販売サイトでは直径1㎝の丸い超高輝度テープを売り出しています。)
購入する蓄光テープは超高輝度テープが良いと思います。
『光が当たる時間が短い』や『当たる光が弱い』、『暗い時間が長い』など蓄光テープの悪条件でも良く光る超高輝度テープがお勧めです。
買うなら少し高いですがお勧めです。保護用テープや保護用シートを同時購入しましょう。
まとめ
地震、真夜中、停電こんな状態で避難は大変です。
避難経路は決まっていても階段や曲がり角が避難を遠ざけます。
経路が光ることでスムーズに避難できる。その光は蓄光テープが生み出す光です。
お金をかけないで、安全安心を与える。
蓄光テープの有用性を多くの方に知ってもらえるようにしたい。
各メーカーさんも超高輝度テープ以上の光量の減衰を抑えたテープや塗料の開発をお願いします。