『世界が広がる』『読み聞かせは百利あって一害なし』そんな言葉がピッタリです。
コロナ禍にある現在、お子さんも窮屈な思いをしながら生活を送っているはずです。
そんなお子さんのよりどころは大好きなお母さんであり、お父さんです。
そのお母さん、お父さんの読み聞かせで、新たな世界が広がります。
その世界に触れたり、感じたりすることは、特に今だから凄く必要なことだと考えます。
私は息子に読み聞かせをしていましたが、ここまでのメリットを考えたことがありませんでした。
しかし『クシュラの奇跡』を読んで、『両親の凄さ』と『読み聞かせの大切さ』を知りました。
そこで、絵本の読み聞かせのメリットについて報告します。
先ず最初に簡単にクシュラの奇跡について記載します。
クシュラの奇跡
これは、ニュージーランドのお話しです。
幾つかの障がいを持って生まれたクシュラベビーは、病気で、2時間続けて眠ることができません。
そんな、クシュラに対して母親の取った行動が読み聞かせでした。
生後4か月くらいから始め何年も続けられました。
読み聞かせは、クシュラの身体の痛みと眠れない時を癒してくれました。
1日何回も読み聞かせをしてもらったクシュラは、医師からは余命1年くらいと言われていましたが、障がいはあるものの痛みは改善し普通の学校へ通って、通常の授業も受けられるようになりました。
後に親の勧めもあり、親元を離れ3人で共同生活を始めています。
医師が見放し、施設への入所を進められたクシュラですが、両親は『読み聞かせ』で、クシュラの人生をここまで導きました。
読み聞かせに秘められた驚異の世界を感じますよね。
『読み聞かせ』には、親御さんとお子さんの1対1の場合と保育士さんと園児たちの1対多数の場合があります。
今回の読み聞かせは、家庭での1対1を想定しています。
読み聞かせの心得
お子さんに読み聞かせをしていると言う意識をなくし、いっしょに本を楽しみましょう。
早口にならないように注意しましょう。読み方や話し言葉は、声の出し方を変えたり、間をとるなど変化をつけましょう。
しかしあまりに大げさにすると、お子さんの想像に偏りが出ますので注意が必要です。
お子さんが初めて聞く言葉や名前は、読み手であるお母さんが、指で絵や人物を指し示しましょう。
読み聞かせが終了しても感想を求めないようにしましょう。子供さんの頭のなかには、世界が広がっています。
お母さんからの質問は時間を置いてからにしましょう。
日本での読み聞かせ方法では、聞き手のお子さんは、聞くことに専念して質問したりしませんが、読み聞かせの先進国アメリカではお子さんがどんどん質問するそうです。
質問することによって『自己主張できる子に育つ』とされています。
専門家のアドバイス
10歳までの読書量で決まる!の著者、松永暢史は、本の中で熱く読み聞かせの大切さと方法を説明しています。
先生の言う読み聞かせの方法
- すらすらと読んではいけない。
- 一音一音ハッキリ読む。
- 語尾までしっかり発音する。
これでお子さんも話に釘付けです。読書について書かれており、読書のメリット満載です。
『Kindle Unlimited』と『Amazon Prime』で読むことが出来ます。会員であればゼロ円で読めます。
読み聞かせのメリット
読み聞かせには下記の箇条書き以外にもいろいろありますが、この6つにまとめましたので報告します。
- 親子の愛情が深まる
- 集中力が身に付く
- 想像力を育てる
- 心の成長が期待できる
- 読書習慣のきっかけとなる
- 文章の理解度や語彙力のアップ
親子の愛情が深まる
読み聞かせには、寝る前のベッドや布団で行う場合とお父さんやお母さんの膝の上で行う場合があります。
膝の上では親御さんのぬくもりや鼓動を感じながらとても幸せな気分になれます。
また、同じ絵本を読むことで、お互いに絵本に対する意見を述べるなどコミュニケーションも弾み親子の愛情が深まります。
集中力が身に付く
子どもが大好きなテレビ番組を観ている時は、声を掛けても見向きもしません。
これは声が聞こえてないのではなく、番組に集中して声が脳に届いていません。凄い集中力ですね。
読み聞かせでも、習慣付けることで上記のような集中力は身に付きます。
読み聞かせ当初は動き回りじーとできませんが、一度絵本に興味を持ち始めれば、どんどん絵本やお話しに入り込んできます。
最初の頃はすぐに他事を考え集中は途切れますが、繰り返すことで次第に集中力は増していきます。
想像力を育てる
『読み聞かせ』はお子さんの想像力を育てます。
テレビやビデオは情報量が多くて早いので想像する余地はありませんが、絵本から得る情報は限られているため、想像を働かせるスペースが多くあります。
また、お母さんの読んでくれる言葉からも想像する部分は充分あります。
お子さんは、絵からの限られた情報と言葉の少ない情報からどんどん想像の世界へ引き込まれていきます。
現在の文科省の教育方針は以前のような覚えることから、考えることへと変わってきています。
思考力、判断力、表現力をバランスよく身に付ける教育を実践することと想像力をフルに活かす教育に変わってきています。
心の成長が期待できる
読んでもらっている主人公に感情移入したり、次に起こる出来事にドキドキしながら喜んだり、悲しんだりと感情の高ぶりや思い入れの大小など感受性が豊かになります。
また怖いストーリーであっても親御さんが隣で読んでくれていることで安心感を得て絵本を楽しむことが出来ます。
読書習慣のきっかけ
『読み聞かせ』の大きな目的は本好きになって読書を楽しむことです。
読み聞かせを続ければ、文字に対するアレルギーを感じなくなります。
読み聞かせをせがむお子さんやお母さんが忙しい時などは、自分から絵本や本を見るようになります。
テレビやビデオを見る機会が多い家庭では、テレビやビデオに流れる恐れがありますので注意が必要です。
家族がいっしょに読書できる時間を設けましょう。
文章の理解度や語彙力のアップ
お子さんの言葉を覚えるスピードには、ビックリさせられるものがあります。
多くはお母さんとの会話や友達との会話ですが、読み聞かせ文章には、普段お母さんとの会話では聞けないような言葉も出てきます。
そんな新たな言葉に対してお母さんからの言葉と絵本の絵を照らし合わせて意味を理解することが出来ます。
わからない言葉や疑問に思うことはその場でお母さんに聞くこともできます。
将来のことですが、お子さんの成績のアップ間違いなしです。国語の成績は言うまでもなく、多くの教科で成績が上がります。
何故なら、試験の問題文の意図をいち早く理解して解答を導きだす能力が磨かれるからです。
読み聞かせ時期
子どもがお腹の中にいる時期からの読み聞かせも、意義があります。昔から胎教に良いと言われています。
お腹のお子さんがお母さんの声を聞いて安心します。
読んでいるお母さんも幸せな気持ちになれ、母子ともに安心できます。
0歳からの読み聞かせ
読み聞かせは早い時期からが有効ですが、先ずは、文字の無い絵本から始めましょう。
絵にきれいな色が使われていれば、お子さんの脳は刺激を受けます。
飛び出す絵本など細工を施した本もあり赤ちゃんの興味を引くこと間違いなしです。
#子育て#読み聞かせ
読み聞かせは、絵本だと思い込んでいたのですが、図鑑もいいですよね。
子どもさんと親御さんが一緒に楽しめます。
子どもさんが好きな自動車図鑑とか宇宙図鑑など、子どもさんの好奇心をくすぐる図鑑が良いですよね。— 柿田 彦@大切なお子さんが幸せになるために (@kakitahayashi7) June 8, 2021
1歳からの読み聞かせ
お子さんは『トントン』『ふわふわ』や『ワンワン』『ギュー』など擬態語や擬声語を多く使った絵本で、リズムのあるものに引かれます。
この頃になると、絵に触ったり、お母さんの真似をして、ページをめくろうとします。無理に止めないで、触らせましょう。
指の感覚や本の手触りやページをめくる感触など、赤ちゃんはいろいろな感覚を身に付けます。
ジーっと出来なかったお子さんも夢中になります。
2歳頃からの読み聞かせ
この頃になると絵本の内容もわかり始めるので、ストーリー性のあるものも取り入れていきましょう。
ストーリーがわかり始めたと言っても初歩の段階ですので、何回かに分けたり繰り返して読み聞かせしましょう。
#子育て#読み聞かせ
この絵本は14ひきの◯◯です。絵がきれいでズーと見ていても飽きないですね。
読み聞かせと言うより、ズーッと親子で眺めていました❗
息子はひとりで観ていました。懐かしいです。 pic.twitter.com/tufFAVPvE1— 柿田 彦@大切なお子さんが幸せになるために‼️ (@kakitahayashi7) June 17, 2021
3歳頃からの読み聞かせ
幼稚園や保育園に通うようになり、友達も増え人間関係も広がります。
そんな子供さんは複雑なストーリーでも理解できるようになってきます。
この頃はどんどん読み聞かせと読書を加速させましょう。
最後に
今回の記事は、家庭での『読み聞かせ』について記載しました。
家庭では、聞き手の子どもは多くても2名を想定しています。
お子さんからの疑問や質問は読み聞かせの中でも答えましょう。
読み聞かせにはこの年齢までという制限がありません。
お子さんがひとりで読めるようになってからでもせがむことが有りますので、進んで読み聞かせましょう。
『親子の愛情が深まる』『集中力が身に付く』『想像力を育てる』『心の成長が期待できる』『読書習慣のきっかけ』『文章の理解度や語彙力のアップ』を6つにまとめました。
#子育て#父親の読み聞かせ
週に一度の父親の読み聞かせ、眠る前のひと時、息子はウキウキ、全く眠る気配なし。父親は日頃の疲れで、お先にお休み。— 柿田 彦@大切なお子さんが幸せになるために‼️ (@kakitahayashi7) June 18, 2021