カリフォルニア州では、中・高生の睡眠不足による学力低下などが大きな社会問題となっています。
そこで睡眠不足解消のため、学校の開始時間を遅らせることを決めたそうです。
小児科医の研究グループによると思春期の睡眠不足は学力低下のみならず身体的にも精神的にも問題があるとして、始業時間を遅らせることに賛成しています。
- 学校の開始時間を遅らせることに疑問を持つ方
- 子供の睡眠不足を危惧する方
- 学校の始業時間について考えている方
睡眠不足の影響
睡眠不足は悪いことばかりです。一つも良いことはありません。特に子供には影響が大きいと言われています。
子供の睡眠不足は、注意力を散漫にして集中力が低下させます。
またイライラや落ち着きの欠如をもたらし、食欲不振、ひいては身体や心の成長を遅らせます。
何より注意力散漫は、登下校時の交通事故や体育、部活動のケガにもつながります。
始業開始時間の実態
カリフォルニア州の始業時間は午前7時前後が多く、開始時間を1時間程度遅らせて8時にしようと進められています。
日本の中学・高校の実態
日本の中・高生の睡眠時間は6時間10分ほどと短く、推奨する睡眠時間より2時間近く少なくなっています。
研究者や小児科医は、『全く足りない」と口をそろえて言います。
また、日本の若者に自殺が多いのも、この睡眠不足に関係があるとされています。
カリフォルニア州より1時間ほど遅く問題ないと言う意見もありますが、朝練や朝学習、課外授業などで7時前には登校する学生も多いようです。
こうした睡眠不足の問題は、国も認識しており、早寝早起きによる解決を図ろうとしています。
また、医師の中でも早寝早起きを推奨する意見もありますが反面、早寝早起きでは効果が無いと考える専門家もいます。
現状を把握する。
現在の子供の就寝時間は、昔に比べ何時間も遅いのが現状です。
特に都会に住む子供たちは、田舎の子供たちよりもずっと遅い傾向にあります。
これは、スマホやインターネットなどの普及と夜遅くまで遊べる都会の環境にあります。
睡眠時間延長と開始時間遅らせる
思春期には、8時間以上の睡眠時間が必要であると言う意見には私も賛成ですが、安易に始業開始時間を遅らせることには、反対です。
多くの親御さんや先生達からも批判が多いようです。
始業時間を遅らせることの問題点
始業時間を遅らせることで、親御さんの仕事に影響を及ぼします。
共働きの場合、両親のどちらかは、遅く出社しなければなりません。
多くの家庭では、朝食を2回に分けて摂ることになるため主婦にとっても負担がかかります。
子供の夜遊びを助長することにもなりかねません。授業開始を1時間遅らせることは、遊び時間を1時間増やすことになります。
私の考える解決案
学校の始業時間を遅らせることは、大きなリスクを伴います。そこで私の考える解決方法をお教えします。
体内時計を整える
夜ふかしが続くようであれば、朝起きたてに太陽の光を浴びましょう。また、朝食を摂るように心がけましょう。
小さな頃から早寝早起きを身に付けさせることも大切です。
お子さんに一人に早起きをさせるより、家族揃って早寝早起きを行うことで継続できます。
昼寝の慣行
学校の昼休みを利用して10分~30分昼寝をしましょう。先ず初めには全員で目をつむり机に伏して体を休めれば睡眠できなくても、体をやっすめることが出来ます。
昼休みだけでなく、授業の間に5分間目をつむり体を休めましょう。
まとめ
学生の睡眠不足の対策としてカリフォルニア州では、学校開始時間を1時間遅らせる選択をしました。
日本でも1時間遅らせようとする学校もありますが、問題点も多いようです。親御さんや学校の先生など反対も多いようです。
僕の提案は、2つ。体内時計を整え、早寝・早起きの出来る学生にする。学校での昼休みや事業の合間に体を休めましょう。