今、旅育という言葉がSNS上で飛び交っています。聞き慣れない言葉ですが、食育や知育と同じように子供に旅行させることで、子供を育むことができるこれが『旅育』です。家族で旅行することで、子供にはよい影響があります。
- 家族で旅行を考えている方
- 旅育について知りたい方
- 旅育で子供を育みたい方
- 旅育を否定的に考えている方
事前勉強で楽しみ倍増
旅行が決まったら、その場所、建物、時代背景などを勉強しましょう。
家族で勉強することで会話も弾み、旅行先では理解も速く一歩踏み込んだ質問もできます。
例えば、ピラミッド見学をする場合、その大きさ、誰のお墓か、石の種類、スフィンクスについて、時代背景など調べることで、記憶に残り易くなります。
また勉強の楽しさも感じられるのではないでしょうか。
家族間でコミュニケーションが増す
旅行に行く前の計画段階から旅行中、旅行後まで家族で会話することが増えます。
大好きな家族で行く旅行なら楽しくないはずがありません。
会話の少ない家族でも、雄大な景色や初めての体験で交わす言葉も増えます。
様々な価値観や異文化に触れる
生活範囲の狭い子供時代は、自分の毎日の行いが普通であって、他人と違うことがあるとは思いもよりません。
高校や大学入学で地元を離れて初めて他人と違うことを認識することもあるようです。
海外との違いで最初に浮かぶのが自動車の通行方向の違いです。海外の多くの国が右側通行です。
また食事方法では、箸やホークを使うのが日本ですが、手で直接食べる国もあります。
日本では熱いうどんやソバはすすって食べますが海外では『ズルズル』と音がでるためマナー違反とされています。
何が『善い・悪い』ではなく、子供がそれを見て、知って、考えることが大切です。
偏見や先入観が払拭できる
上述した食事マナーに対して、知って調べて納得することで受け入れられます。
手で食べることが【最も清潔で汚れがない】といった宗教的な戒律があること、宗教的に右手が【聖なる手】左手が【不浄の手】とされており、左手は排泄の際に使うことなど知ることで納得できます。
『ズルズル』と食べる食べ方に対しては『熱いものを冷ます日本の知恵』と解れば堂々とできます。
日本では、刺青(タトゥー)は良くない、悪いことと決めつけられていますが海外では普通の事です。個人の価値観で決まります。ジェンダー問題も同様です。
あこがれが現実に変わる
『なりたい職業は何?』と聞くと、子供たちは『野球選手やサッカー選手』と、現在では『ユーチューバー』が多いようです。
漠然と『いいな~』から本物を見て、頑張ってみようとする子も多いようです。
私の知人の娘さんは、ドラマでキャビンアテンダントに憧れ、旅行で実際に見て接してみて、今では世界中を飛び回っています。
体験・経験することで知識が増す
テレビや写真で見たものが目の前にあったらどうでしょう。
私が中学生の頃、万国博覧会が大阪で行われ、アメリカ館で月の石を観ました。ワクワクしながら長い行列を待ち『これが月の石だ!️」と感激したことを覚えています。
これをきっかけに宇宙に興味を持ちました。実物や本物を観たとき、体験したときのワクワク感やドキドキ感は心を揺さぶります。
小学生の頃化石を発見して、地質学者になった 人や旅行で観た景色に感動して旅行コーディネーターになった人もいます。
国内、国外関係なし
何も外国へ行かなければいけない訳ではありません。
日本で異文化に触れることができます。その代表例が博物館や美術館です。
外国を味わうほかに、時代をさかのぼることもできますが、本来『旅育』とは旅行を伴うことですから、旅行先の博物館や美術館をめぐりましょう。
恐竜館やディズニーランド、USJも良いですよね。楽しむことで、家族間でコミュニケーションも増えます。
美術館や博物館めぐりでは、お子さんも疲れますので楽しむことも大切です。
お父さん、お母さんの職場見学
旅行を伴えば単身赴任中のお父さんの職場体験も良い旅育ではないでしょうか。
自分達のためには頑張ってくれる両親の働いている職場であれば興味深く真剣に観ることができるでしょう。
最後に
旅育という言葉が、現在メディアで注目されています。
その意味は家族で旅行することで子供を育むことができることです。
親子が一緒に旅行することで家族のコミュニケーションが増して、お子さんのコミュニケーション力が付くようになります。
旅行で、体験・経験ができて偏見や先入観が払拭されます。また様々な価値観や異文化に触れることで、新たな価値観も生まれます。