親は子供が幸せな人生送れるように厳しく躾けたり、勉強を教えたりする。
しかしその厳しさで、親の優しさが、子供には伝わらないことが多い。
信頼関係を築きながら教えることは難しい。言葉だけでなく、毎日の生活態度で教えよう。
親子に強い信頼関係ができれば、子育ては必ず上手くいく。親御さんのすることを理解できる子供は、手のかからない子となり家族に笑顔が拡がります。
親が信頼できて子供が信頼できれば、子供の自己肯定感はあがる。
- 子育てに悩みのある方
- 親子で信頼関係を築きたい方
- 2才児のお子さんがいる親御さん
- お子さんの自己肯定感を上げたい方
親子でも大人の関係
生まれて数年経つと子供は自我が芽生えてきますが、その後も『依存と言いなり』は続きます。しかし子供の自我が強くなると今までの親子関係ではいられません。
※言葉の意味『依存と言いなり』依存とは、子供は親に全て任せている状態。言いなりとは、親が全てのことを決めてる状態。
『親の言うことは絶対❗』が続くと子供には不満が溜まります。そんな時間が続くと親子関係はギクシャクします。
そうならないためにも親御さんは子供を一人の人間として接することが求められます。
親子がお互いの存在を認め合うことで強い信頼関係が生まれます。
子育ての一人前扱いは特殊
子育て中の『子供を1人前扱いする行為』は、少し特殊です。
お子さんを子供と考えないで、独りの人間として扱いなが、十二分に甘えさせることです。
矛盾していると考えがちですが、子供として『甘えさせ』てあげながら一人の人間として扱うことが信頼関係を築く第一歩です。
親子でコミュニケーション
毎日のあいさつをはじめ親子間の会話は大切なコミュニケーションです。
親子の間柄でも、言葉を交わすことや笑顔をみせることは、良好な関係を保つ重要な行為です。
親子の会話は、お子さんを笑顔にするとともに子供の考えや心の内を知るために重要です。
お子さんが気分良く会話が続けられるように、親御さんも笑顔でよく話を聞いてあげましょう。
子供の嘘への対応
小さなお子さんは、平気で嘘をつくことがありますが嘘とわかっても信じてあげましょう。
子供の嘘には、『自分を正当化したい』より『親御さんに好かれたい』や『注目して欲しい』ためにつく嘘が多い。
その嘘によって大事(おおごと)になるようなことがなければ、まったく問題ありません。そのくせは成長と共に治っていきます。
特に、お子さんが不利な立場に立たされた時は、お子さんを信じてあげましょう。周りの人が信じてくれない状況で親も信じてくれないでは、親に対する不信感でいっばいです。
アクティブリスニングで対応
毎日の生活は良い時ばかりではありません。お子さんの悩みや言い訳に対しては、アクティブリスニングを心がけましょう。
アクティブリスニングをすることで、お子さんからは多くの情報を得ると共に本質を探ることができます。
アクティブリスニングとは、
アクティブリスニングとは、日本語にすると積極的傾聴と言います。お子さんの言葉に対してうなずき理解を示したりして、反論することなく聞き続けること。
スキンシップを増やす。
人間は一人では生きていけません。中でも子供はスキンシップがなければ生きてはいけません。
そのスキンシップには、ハグ、(ギュー)、抱っこ、頭ボンボンなどがあります。
お子さんは、抱っこやギューとされることが大好きです。特に親御さんにされることで幸せを感じます。
お子さんは寂しさを感じた時やうまくいかない時などは、親御さんが恋しいものです。
お子さんが求める時は仕事の手を休めて応じてあげましょう。また親御さんも積極的にギューとしましょう。
お子さんと遊ぶ
お子さんに教えたり、しつけたりすることは必要ですが、お子さんと無邪気になって遊ぶことも大切です。
お子さんは遊びの中で覚えて行くことがいっばいあります。子供どうしの遊びでは得られないものがあります。
夫婦喧嘩を見せない。
夫婦仲良くすることが一番良いのですが、ぶつかることもあります。
そんな時でもお子さんには見せないように努めましょう。大好きなお父さんとお母さんの言い争いを見るのは心が痛みます。
人生経験の少ない子供には一番ツラいことです。トラウマになることもあります。
夫婦仲良く笑顔で生活
子供のためにも、家族が仲良くすることが一番大切です。そのためには親御さんは仲良くコミュニケーションをとり、問題が起きた場合は、おおごとにならないうちに解決しましょう。
夫婦でも知られたくないことや口だしされたくないこともあります。干渉しすぎは禁物です。親子の間でも干渉しすぎはいけません。
毎日の生活に対してパートナーに感謝しましょう。育児と家事、外での仕事など相手を思いやる心をもてば感謝することはいっばいあります。
子供だけでなく夫婦間でのスキンシップも大切です。玄関で『行ってらっしゃいのKISS』帰宅時は出迎えて『お帰りのKISS』これが夫婦笑顔でいられる秘訣です。
背中で教える。
『やっていいこと』『やってはいけないこと』を教えるのは親御さんです。
言葉で教えることは簡単ですが、子供には届きにくいものです。言葉だけでなく態度で示すことが大切です。
小さな頃から繰り返す親の正しい行動が『教え』となります。親の毎日の生活態度が子供の普段となり正しいことを自然に覚えていきます。
正しい教えと正しい態度
どんなに正しいことを言い続けても親の毎日の生活態度と言葉がかけ離れていれば、子供には届きません。
子供が間違ったことをしても頭ごなしに叱ってはいけません。親御さんがしたことを真似したに過ぎません。やってはいけないことだと愉し、親の態度を改めましょう。
事故や命に関わることは厳しく
お子さんのすることを、おおめに見る必要もありますが、事故や命に関わることは厳しく接しましょう。
しかし、強い言葉で言い聞かせるだけではいけません。ハグや抱っこなどでフォローしながら言い聞かせることがポイントです。
親御さんの厳しい言葉は、お子さんには、『叱られた=悲しい=ツラい』『お母さんは私が嫌いなんだ』などと勘違いして、親御さんの言いたい『○○の理由で○○していけない』など肝心なところが頭に残らなくなってしまいます。
そうならないために、抱っこして言い聞かせたり叱ったあとにハグすることが効果的です。
親は見守り、子供は経験する。
子供は『イヤイヤ期、反抗期、自ら考える、自ら行動する』と自立に向かって成長します。最終目標は親から巣立ち一人で生きて行くことです。
親の指図で動くのではなく、自分で考え自分で動くことが自立の始まりです。
親御さんの傘に入っている子供時代は、間違っても大丈夫です。小さな頃の間違いや失敗は許されます。
言い換えれば、小さなお子さんの生活範囲は狭く迷惑は限定されます。また、責任は親御さんが取れば良いことです。
いっぱい経験して覚えることが大切です。教えられて学ぶより『体験から学ぶ』ほうが心に刻まれます。
子供は自由にさせる
子供は、生まれながらのやりたがりです。どんなことでも手を出します。子供にとっては『できる、できない』は関係ありません。
先ずやってみる、これが子供のスタンスです。そんな子供たちの中で、手を出そうとしない子供は、親がやってくれたため自分でする経験が少ないのです。
子供がすることは見守りましょう。畳んだ洗たく物を崩したり、ティシュペーバーをひっぱり出すなど子供にとっては楽しいことです。
お母さんには大変な仕事が残りますが、壊れ物は片付けてお子さんが自由にできる時間を作ってあげましょう。
4歳、5歳になっても同じことをしていれば問題ですが、それまではおおめに見てあげましょう。
『なぜ?どうして?』には誠実に対応!
子供は知りたがりのやりたがりです。お子さんの『なぜ、どうして』は時と場所を選ばず親御さんに向けられます。
できる限り答える親御さんですがお子さんには限度はありません。イライラするお母さんの『今忙しいの!』『後からにして』『ムッ……』これが何回も続くと、お子さんの『なぜ?』と疑問に思うことが減っていきます。
お子さんには、マイナスのイメージが広がり、考えることを止めてしまいます。
この行為は、親御さんとの会話を減らし子供のコミュケーション力を下げてしまい学習意欲も削られてしまいます。
親御さんの『見守り』の心得
親であればどんな親でも我が子は可愛いもので、世話をやきたくなります。
親御さんは自らが動くことで我が子が楽できればそれで良いのです。それが子供のためにならないと言われてもついやってしまいます。
してあげたい気持ちは解りますが、してあげて満足な時はやり過ぎです。足りないくらいが程よい行為です。 『お子さんのために』と考えるのであれば、お子さんに考えさせて、経験させることが見守りです。
最後に
親御さんとお子さんとの間に信頼関係が築かれれば、それを崩さないように、心がけましょう。お子さんの自己肯定感も高められています。
親子の信頼関係が築かれお子さんの自己肯定感が高められれば子育ての大変な部分は終了です。
次は親御さんの積極的な見守りによりお子さんの自立心に火をつけましょう。