完璧主義の子育ては、過干渉になりやすい。
子育てを完璧にしたいお母さんへ(あなたは、厳しく育てられましたか?)
- 完全主義的子育てについて知りたい。
- 過干渉について知りたい。
- 過干渉子育ての欠点を知りたい。
- 完全主義的子育を止める方法を知りたい。
『自分はどんなことも完璧にやりたい』と考えるあなたは、完璧主義者かもわかりません。その性格のまま、子育てを続けると『過干渉』になる恐れがありますよ‼️気を付けましょう。
出産~自立まで(完璧な子育てを目指すと⁉)
文中の[お母さん}=[お母さん・お父さん]
子育ては『出産』『イヤイヤ期』『なぜなぜ期』『見守り』『反抗期』『自立』など、お子さんは年齢と共にいろいろな時期を迎え、変化・成長していきます。
そんな我が子が、人のために頑張る大人になれるようにサポートするのがお母さんの役割です。
特に完璧に子育てをこなしたいお母さんにとっては大変力の入るところです。
子供が生まれて成人するまでいろんな事があります。
小さい頃は、イヤイヤだったり、愚図ったり、泣いたり、熱を出したり、毎日大変な思いをします。
完璧主義のお母さんは一生懸命頑張ります。努力に努力を重ね寝る間も惜しんで、へとへとになりながら頑張りますが、それでも好転しません。
けれど、お母さんは、それ以上に頑張ります。お母さんの努力と頑張りで上手く行き始め、お母さんは『私ならこの子を立派に育てられる‼️』そんな大きな自信が湧いて来ますが、この頃から子供には自我が芽生えはじめてきます。
ここで一言
待ち望んだお子さんだったり、この数年の子育てが大変だったりで、お母さんのお子さんへの思いが強くなってる傾向があります。少し肩の力を抜きましょう。
自信を付けたお母さんですから子供のためにと一層頑張りますが、この時期のお母さんの仕事は『見守り』です。
将来の自立のために子供にはいろいろ経験してもらいたいのですが、人一倍頑張ってきたお母さんには、『見守る』ことは難しいことです。
要領を得ない子供の行動にイライラしながらも、積極的に自分の考える子育てを進めます。
苦しかった出産からイヤイヤ期を乗り越えてきて『自分の子育ては間違いはない』という自負からどんどん仕事をこなしていきます。
ここに落とし穴があります。
ここで一言
先回りしてお子さんのすることをやってしまうのは、御法度です。お母さんの仕事は『見守り』です。
この時期に一番必要なのは、子供の経験であり、お母さんの見守りです。
しかし子供にとっては、はじめての事ばかりで、すべて上手くいきません。子供は泣いたり、かんしゃくを起こしたり。
頑張り屋で、仕事の早いお母さんは、待つことができません。ついつい手伝ったり、教えたりしてしまいます。
それでも上手くいかなければ、先回りして子供が出来るように仕掛けておきます。
元来、子供は失敗を繰り返して出来るようになっていきますが、先回りすることで、失敗を経験しない子供になってしまいます。
こんな生活が数年間続き、いよいよ子供も小学校へ入学。お家では、何でもできる子供ですが、学校では上手くいきません。
自分一人でやったことがない子供にとっては初めてのことばかり、まったく上手くいきません。
失敗続きに子供もお母さんもイライラが積もり、子供は上手く出来ない学校生活から不登校が始まる恐れも出てきます。
こうなると完璧を求めるお母さんの行動は、上手く行くように子供への指示が始まります。
これで上手く行き始めると子供もお母さんの指示に従い、自分で考える事をやめてしまいます。
ここで一言
お子さんも自分でやりたいこともいっぱい有りますが、やれないことより、やってもらえる手軽さを受け入れてしまいます。
あくまでも主役はお子さんで、お子さんの人生であり、お母さんの理想を反映させる人生ではありません。
失敗をあじあわせないために先回りしてしまう『転ばぬ先の杖』は要りません。
心配性のお母さんは『過保護』になる恐れが、完璧を求める(完璧主義)お母さんは『過干渉』になる恐れがあります。
過保護と過干渉を比較。
過保護と過干渉は同じように考えている方が多いようですが、全く違うことです。過保護は母親の愛情が行き過ぎた状態ですが、過干渉は母親が子供をコントロールすることです。
過保護
我が子を必要以上に甘やかしたり、可愛がったりする行為です。子どもが言うことを全て叶えてあげたり、買ってあげたりすることを言います。
『子どものやりたいことをやってあげる』は問題ありませんが、子どもの自立に目を向けると問題が多い行動です。
過干渉
我が子のやりたいことをやらせなかったり、嫌がることをやらせたり、子どものやりたい事、やりたくない事を強要する行為です。
結局やってあげてることは、自分の考えることばかりになります。
『過干渉』は言うまでもありませんが『過保護』も自立のために必要な経験ができないため子供の将来に悪影響を及ぼします。
過保護・過干渉を含め、すべてのお母さんは子供が可愛くて、愛おしくて仕方がないのですが、考え方の相違や価値観の違いで子育ての仕方が変化していきます。
『子供は別の人格』自立が大切、これは誰もが理解していますが、今(価値観の違う)までの子育てで良好な結果が得られていれば、それが継続されます。
小学校へ入学しても、中学を卒業しても継続されます。
過干渉的子育て:親:私の言うことを聞いていれば間違い無し。(子:言いたいことはあるが…)
過保護的子育て:親:あの子、独りで出来るかしら?やってあげなきゃ!、教えてあげなきゃ!(子:楽なのでこのまま…)
過干渉・過保護な親:子供の幸せを願いながらも自分の主張を実現させるために自分は正しいと信じ込んで継続してます。
完璧を求める子育てからの解放
完璧に育児をこなしたいお母さんは仕事の多さと自らの反省に、どんどん追い詰められていきます。(完璧主義者が育児ノイローゼになることはよくあります)
独りで完璧にやり遂げることは、不可能と感じながら、やめらせません。ノイローゼになってからでは遅すぎます。その前に子育てを見直しましょう。
完璧な子育てを追求するお母さんは、人にを頼ることもできない。『完璧』には他人に頼らないことも完璧の一部のようですが、他人(ママ友)の話に耳を傾けてみましょう。
完璧をめざすお母さんの中にも、完璧な子育てを望むお母さんばかりではなく、自分に嫌悪感を抱いているお母さんも多いようです。完璧な子育てを望んでいないお母さんも居るようです。
完璧な子育てについて考える機会を持ちましょう。
完璧主義と子育て
私の考える完璧主義の一番残念なところは、妥協できないところです。また、自分の褒め方を知らないところです。
100%でなくても上手く出来たら『喜ぶ、自分を褒める』これができれば、次の課題に立ち向かう勇気がでて次も頑張れます。
お子さんも同様にほめることで頑張れます。何よりいつもお母さんが笑顔でいてくれることも嬉しいものです。
点数は減る一方で、出来た時の喜びではなく、出来なかった時の悲しみ(落胆)を味わうために子育てしているように見えます。
子育ては、減点方式から加点方式へ
完璧主義者の考え方は、減点方法に似ています。それは、『すべてのことができる』が原点にあるからです。
物事を完璧にこなすことは、自分が頑張ることで、ある程度達成できますが、子育ての場合、親が頑張って、子供ができてはじめて達成したことのなのです。
親が完璧と考えても、子供が上手くいかなければ完璧とは言い難い。それが完璧主義者の子育てです。
よって、子育ては加点方式で考えましょう。子供はゼロからのスタートです。できなくて当たり前、出来たらほめる。ほめることで、お子さんもお母さんも笑顔になれます。
子育てで大切なのが、お母さんの心の安定です。加点を繰り返せば、お母さんもお子さんも笑顔になります。この笑顔は何にも変えがたい薬(栄養剤)です。
家族みんなが笑顔になれれば、みんなの自己肯定感も高くなります。
完璧を求めるお母さんとは?
『人に認められる子育てをして、できる子供にしたい』そのためには、努力を惜しまないお母さんです。自分ではそれが出来ると自負しています。頑張り過ぎる傾向があり、上手くいかないと、自分を責めたり、子供に当たったり、落胆が大きく、立ち直りが遅い傾向にあります。
完璧なお母さんは周りからどのようにみられているか?
中途半端で終わらないため、周りからの信頼は厚く頼りにされます。また仕事も丁寧で時間も守る。
しかし、妥協できないため、『堅物』と揶揄されることもあります。人に頼ることが出来ないし、相手に対しても完璧を求めてしまう。
物事がうまくいかない時は頼りになる存在ですが、日々の生活の中では、近寄りがたく、あまり付き合いたくないタイプです。
心配性の親は過保護になる恐れあり
心配性の親御さんは多いようです。心配性の大小はありますが、大部分の親御さんはお子さんの行動を内心心配しています。
ことわざに『転ばぬ先の杖』ってあります。これって準備が大切ということわざですが、子育てにおいては、良くないことわざとして使われます。
子供は失敗をくり返して覚えていきます。その覚える機会を奪う行為は良くないと親御さんに戒めのことわざとして使われます。
最後に
完璧な子育てをめざせば、めざすほど子供に求めるものが大きくなります。完璧な子育てをめざせば、めざすほど子供への干渉が強くなります。
人間誰でも、完璧にこなしたいものですが、子育てに限っては妥協も必要です。完璧を求めるお母さんでも『子育て』に関しては、完璧を求めるべきではない。
完璧を目指すあまり笑顔がなくなるようでは『子育て』は上手くできたとは言えません。完璧な笑顔が絶えない子育てをしましょう。